ニュース

伊藤園、トラックの架台に茶殻配合。110kg軽量化

伊藤園は、岐阜プラスチック工業と共同で「茶殻配合軽量パネル」を開発。営業車両の架台に採用することで、従来比110kgの軽量化に成功した。

伊藤園が運用する営業車両などトラックの架台は、軽量化と強度確保のためアルミ材が多く使用されているが、アルミ材など非鉄金属は世界情勢の影響を受けやすいことから安定供給に課題があるとする。

この課題を解決するため、伊藤園の独自技術「茶殻リサイクルシステム」により茶殻をアップサイクルした茶殻配合樹脂を応用し、ハニカム構造体連続成形技術を持つ岐阜プラスチック工業と共同で、車両などの架装に使用する「茶殻配合軽量パネル」を開発した。

茶殻配合軽量パネルは、岐阜プラスチック工業の軽量・高剛性素材の樹脂製ハニカムパネル「テクセル」に茶殻配合樹脂を組み合わせた複合パネル。伊藤園の営業車両では架台部分(スライドドアやバックドア、床材)に採用し、非鉄金属の使用量を削減するとともに、従来の3トン車と比較して最大で110kg軽量化した。また、スライドドアやバックドアの開閉時に必要とする力を、従来と比較して約1/3に省力化できたという。

茶殻配合軽量パネル採用の営業車両の第1号を、伊藤園 八幡支店で導入する。営業車両全台に展開した場合、石油資源(軽油)を約750kl削減、CO2排出量を約1,930トン削減できるとしている。また、自社営業車両以外への販売も視野に入れ、物流時の石油資源の節約やCO2排出削減への貢献を目指す。