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カワサキ、電動3輪ビークル「noslisu」 アシストとフル電動

電動アシスト自転車仕様

カワサキモータースジャパンは、カワサキモータースの電動3輪ビークル「noslisu(ノスリス)」プロジェクトを事業化。2023年春から販売を開始する。

「noslisu」プロジェクトは、2020年9月から展示会・試乗会やMakuakeでの販売を通じてビジネスモデルの仮説構築・検証を実施してきたもの。その結果、幅広い社会的ニーズがあると判断したことから事業化し、カワサキモータースジャパンの販売・サービスネットワークを活用して販売する。正式名称や販売方法、価格などは決定次第発表する。

2021年5月から開始されたMakuakeでの販売では、電動アシスト自転車仕様50台、フル電動仕様50台が限定販売され、即日完売したという。

フル電動仕様

noslisuは、公共交通機関でのアクセスが容易ではない地域での移動や、宅配事業者、高齢者の移動手段の確保など多様なニーズに応えられるよう、電動アシスト自転車仕様とフル電動仕様の2つの走行タイプを用意。

3輪ならではの安定性とモーターサイクル事業で培ったモビリティ開発技術を生かし、高い操縦性を実現する独自のリーニング機構(特許取得済)を採用。転倒リスクの低いスムーズで安定した走行が可能になった。空車/乗車いずれの状態でも自立するため駐車時に車体を立てる操作は不要。前部の2車輪間の低い位置に大容量荷物搭載スペースを確保し、荷物を積んでも低重心で安全な走行が可能。

電動アシスト自転車仕様車は、インホイールモーターを採用し、運転免許は不要。Makuakeでの販売時の仕様は、航続可能距離(参考値)50km、充電時間5時間。車両重量28kg、バッテリー重量2.5kg。大きさは1,600×600×950mm(長さ×幅×高さ)。

フル電動仕様車は、ハンドル右のスロットルレバーでスピードを操作する電動3輪ビークル。道路交通法では自動車扱いで、道路運送車両法上では第一種原動機付自転車扱いとなる、ミニカー登録モデル。運転には普通自動車免許が必要。ヘルメット着用義務はないが、安全のため走行時はヘルメットを着用することが推奨されている。バッテリー切れ時にはヘッドライトやウィンカーなどが使用できず、原動機付き自転車の保安基準を満たさないためペダルを漕いでの走行はできない。

Makuakeでの販売時の仕様は、航続可能距離(参考値)65km、最大速度(参考値)時速40km。充電時間7時間。車両重量31kg、バッテリー重量4kg。大きさは1,750×700×1,050mm(長さ×幅×高さ)。

いずれも仕様は製品発売時には異なる可能性がある。

なお、5月18日、19日に東京都文京区で開催される「BICYCLE-E・MOBILITY CITY EXPO 2022~自転車・電動モビリティまちづくり博~in 東京ドームシティ・プリズムホール」および5月21日~22日に横浜赤レンガ倉庫で開催される「ル・ボラン カーズミート横浜2022」において、両モデルが参考出展される。試乗も可能。