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ファミマ、フォーク終了へ。パスタは箸で

取り扱いが終わる予定のフォークと先割れスプーン

ファミリーマートは、すべてのフォークの配布を止める方針で、プラスチックの使用をさらに削減する新たな取り組みを実施する。実証実験を経た上で、素材を問わずフォークと先割れスプーンの店頭配布は休止、箸での代用や、マイカトラリーの利用を推奨していく。4月に施行されるプラスチック資源循環促進法に合わせたもの。

3月10日から約1カ月間の予定で、都内10店舗にて、すべてのフォークと先割れスプーンの提供を止める実証実験を行なう。ここでは店舗オペレーションや売上への影響、利用者の声などを検証し、実施店舗の拡大などを検討する。実証実験店舗では竹製などのマイカトラリーセットも販売する。

マイカトラリーセットのイメージ

フォークは、持ち手を肉抜きしたプラスチック製の軽量化フォークについて、今夏に全店に拡大する予定。また関東の一部店舗にて、生分解性プラスチック製フォークを導入しており、当該の店舗は、肉抜きされたプラスチックの軽量化フォークと取り扱いを選択できる状況。ただ、今回の実証実験の結果次第ではあるものの、素材を問わずフォークは提供が休止される可能性が高くなった。

ファミリーマートでは、この取り組みにより、箸などの代用品への移行や、マイカトラリーの利用促進を期待しており、全店で取り組みが行なわれた場合は年間約260トンのプラスチック使用量が削減されるとしている。

スプーン、ストロー

このほか、3月15日からは生分解性プラスチック製のスプーンの提供を拡大し、現在の1,100店から7,300店にまで拡大する。肉抜きされたプラスチックの軽量化スプーンと、生分解性プラチックのスプーンのどちらを取り扱うかは、各店舗が選択する形となっている。

ストローは現在、全店舗にて、生分解性プラスチック製ストローと、バイオマス5%配合のストローの2種類を取り扱いできるようにしており、各店舗が選択する形。

直近では導入が拡大される、生分解性プラスチックのスプーン、フォーク、ストロー。ただしフォークは終了する方針

店頭でプラ削減を案内

4月1日からは啓発活動も実施、レジカウンターにはオリジナル掲示物が掲示される、レジ液晶画面でも啓発と案内が行なわれる。これに先駆けて、3月22日からは店内放送も行なう。

このほか3月29日からは、全店で「プラスチック削減のために、スプーン、ストロー等がご不要な方はお申しつけください」という啓発メッセージを記載した、グリーンのレジ袋を数量限定で配布する。レジ接客においては、カトラリーの有無の確認を推奨オペレーションとしており、継続して実施していく。すでにカフェ用のマドラーは木製にするなどしている。

4月1日に施行されるプラスチック資源循環促進法(プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律)は、「設計・製造」「販売・提供」「排出・回収・リサイクル」という3つの分野で、プラスチックの使用削減や代替素材への転換について、国が設計指針を策定・認定したり、提供時に措置を講じるよう定めたりした法律。消費者にとっては、コンビニで無償で提供されているスプーンやストローなどのカトラリーが最も影響を受ける内容で、コンビニ各社は対応を進めている。