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東京の銭湯大人480円に値上げ。銭湯の数は14年で半減

東京都は、令和3年東京都公衆浴場入浴料金の統制額を告示。大人(12歳以上)の入浴料金を、現行の470円から480円に引き上げることを発表した。実施時期は8月1日。

統制額の変更は大人のみで、中人(6歳以上12歳未満)の180円と小人(6歳未満)の80円は据え置きとなる。

公衆浴場は利用者の減少等により転廃業が続出し、著しく減少しているという。具体的には、2006年には963件あったが、2020年には499件まで減少している。東京都内の公衆浴場延べ利用者数は、2006年が約3,927万人、2020年が約2,194万人となっている。

東京都内の公衆浴場数の推移(各年12月末)

大人の利用料金については、2006年が430円で、以降2008年、2014年に引き上げられ、2019年10月に現行の470円となった。中人・小人については2006年から変わっていない。

なお公衆浴場の入浴料金統制額は、物価統制令に基づき、都道府県知事が最高限度額を指定する仕組みになっている。統制額の指定にあたっては、学識経験者等で構成する東京都公衆浴場対策協議会に検討を依頼し、その意見を聴取しつつ統制額を決定している。