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見守りサービスのotta、東京府中市全域で展開。BLEで地域を見守り

見守りサービスを展開するottaは、東京都府中市と、子どもの安心かつ安全な暮らしを実現する見守りサービスの実施で協定を締結。9月から府中市における見守りサービスを全市立小学校を拠点に市内全域に広げ、本格展開する。

ottaでは、行政や地域企業と連携し、街中に見守りスポットを設置。専用の見守り端末によって位置情報を記録するタウンセキュリティ「BLE見守りサービス」を提供している。サービス導入地域内では、ビーコンが搭載された専用端末をランドセルなどに付けた小学生が、市内の店舗や事業所等に設置された見守り基地局(見守りスポット)付近を通過することで位置情報が記録される。

小学生には無料で見守り端末「otta.w(位置情報を発信する笛型の発信機)」を配布。学校の案内に沿って申込むことで配布される。

有料プランは家族がスマホアプリから子供の通過場所を確認できる。そのため「子供が家に向かっているから買い物を切り上げて帰宅する」といった行動が取れるようになる。無料プランの場合、保護者は子供の位置情報を確認できないが、緊急時には警察等関係者を通じて、情報が保護者に開示される。

見守りスポットは、子供の通学路を中心に、学校区に20~30カ所設置。また、指定のアプリをインストールした市民(見守り人)やタクシー(見守りタクシー)とすれ違うことで、位置情報が記録される。有料プランを利用する保護者は、スマートフォンで子供の位置情報を確認できる。

現在、東京都、大阪府など全国16都市で導入されており、府中市においては、これまでの府中市内3校から、全22校の全児童を対象に拡大。本格的に展開する。

ottaの特徴は、自治体の予算を使わずに展開できること。比較的安価なデバイスや見守りネットワークを提供するほか、地域パートナー企業の出資などを募りながら地域を限定して展開する。そのため、教育委員会などと相談しながら、導入していく。

エリアを見守る「見守りスポット」は、LTE対応のルーターで、コンビニ、スーパー、学習塾、公営自販機など「子供が行く場所」に設置している。

また、防犯ブザーとGPSを備えた上位モデル「otta.g」も提供。行動範囲の広がる小学校高学年向けの見守りサービスとして展開している。