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カードの売上金を“日次”で支払い。JCBとpringが実証実験

ジェーシービー(JCB)は、加盟店への売上金支払いを送金アプリ「pring」を通じて実証実験を7月1日から実施する。クレジットカード会社から加盟店へのカード売上金支払いを銀行振込以外で実施する取り組みは、国内初。

通常、加盟店で商品・サービスをクレジットカードで支払いすると、後日カード会社が売上金を加盟店へ振り込む。例えば、店頭加盟店の1回払いの場合、JCBでは締日に応じて原則月2回、加盟店の口座へ売上金を振り込みしている。

こうした精算サイクルに対して、一部の加盟店からは「サイクルを早めて欲しい」・「入金日を指定したい」といった声があがっていたという。

そのため、JCBから加盟店へのカード売上金支払いを「日次」で行なう実証実験を展開。7月1日から9月15日まで、武蔵小山商店街のJCB加盟店を対象に、24時間365日送金ができる「pring法人送金サービス」を利用して検証する。

JCBは、加盟店が事前に登録したpringアカウントに売上金を送金。送金手数料は発生しない。加盟店は、そのpringバリューをSmart Code加盟店での支払い(コード決済)に利用できるほか、登録した銀行口座へ出金もできる。なお、出金は2回/月まで無料で、セブン銀行ATMへの出金は1回/月 無料。また、pringユーザー同士の送金にも利用できる。

実証実験における精算イメージ

JCBから加盟店への入金サイクルが日次になることで、加盟店ニーズに応えるとともに、加盟店のキャッシュフローを改善。実証実験を経て、今後全国のJCB加盟店へのサービス展開を検討していく。