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上板橋駅前に27階建ビル。駅前広場や街路との複合開発

住友不動産は、上板橋駅南口駅前における再開発組合を4月18日に設立したことを発表した。2028年12月竣工に向けて、3棟・総延べ5万m2の再開発ビルの建設を進める。

東京都板橋区上板橋一丁目及び二丁目で事業推進する「上板橋駅南口駅前東地区市街地再開発事業」で、約440戸の住宅、および店舗、事務所で構成される。

場所は東武東上線上板橋駅の南側に隣接する約1.7haの地区で、地区の南端には川越街道がある。地区内及び周辺地域は、狭隘な道路が多く、木造住宅や店舗併用住宅などが密集しており、消防活動困難区域の解消や木造密集地域の改善が課題となっているという。また、駅前への取付け道路が未整備で、防災面や安全面の向上が望まれるとしている。

同事業では、地区の利便性と防災性・安全性の向上に寄与する区画街路・駅前広場等の公共施設の整備、商業・業務機能の強化による賑わいの形成や良質な住宅供給、駅前に相応しい土地の高度利用と都市機能の更新を図る。事業協力者として大成建設が参画。

総延べ5万m2のビル3棟、約3,900m2の駅前広場、約1,500台収容の公共自転車駐車場(駅前広場地下)を整備。上板橋駅前と川越街道を結ぶ延長210m、幅員16mの区画街路等を新設する。

ビル3棟は、東街区、中街区、南街区で構成され、規模は東街区が延べ面積約38,550m2、地上27階/地下2階、中街区が約10,040m2、地上19階/地下1階、南街区が約1,890m2、地上6階。駅前広場に面する東街区の低層部には南口の顔となる商業施設を配置する。

建築工事着工は2025年4月、公共施設工事着工は2023年4月、竣工はいずれも2028年12月を予定する。公共施設整備等を含む総事業費は約400億円(見込み)。