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パンパース、スマホで開錠する「おむつ回収ボックス」。無料回収

P&Gジャパンの乳幼児用紙おむつブランド「パンパース」は、店舗などで使用済みおむつを回収する「おむつ回収プロジェクト」を4月中旬から9月30日まで実施する。

回収するおむつは、乳児用から大人用など、種類やブランドを問わず全ての紙おむつ。兵庫県神戸市内の小売店3カ所、保育施設5カ所の計8カ所に設置し、誰でも利用できる。

パンパースおむつ回収専用アプリ「パンパースエコ」と連動。アプリ上で一番近い回収ボックスを調べられるほか、回収ボックスにはセンサーが内蔵され、残り容量も参照可能。捨てに行ったら一杯だった、ということが防げる。容量が一杯になると通知するため効率良く回収もできる。

回収ボックスとはスマホのBluetoothで通信。回収ボックスにスマホをかざし、アプリの開錠ボタンを押すと投入口が自動で開く。おむつ投入後はボックス内で消臭効果のある液体スプレーが散布され、虫やニオイ漏れを防ぐ。ソーラーパネルも搭載し、省エネ設計となっている。

サイズは2種で、大サイズ(1,100L)が、160×120×190cm(幅×奥行き×高さ/以下同)、小サイズ(360L)が80×106×167cm。

設置場所は、「イオン ジェームス山店」「イオン 神戸北店」「トイザらス・ベビーザらス 神戸ハーバーランド店」の3店舗と、「夢の森」「花の森」「あさひ保育園」「おっこう山」「山のまち」の5施設。

また、参加特典として、回収後、アプリからの初回応募時に、「パンパースすくすくギフトポイント」を1,000ポイント獲得できるほか、2回目以降は1回につき100ポイントを獲得できる。ポイントはクーポンや商品券、育児グッズなどと交換可能。

同社では、2019年にオランダのアムステルダムで同様の事業を開始。600世帯以上の消費者が参加し、20万枚以上のおむつに相当する40トンを超えるおむつを回収した。

日本での実施にあたり、まずは日本の消費者がどのような習慣、行動、認識の傾向を持つかを理解し、企業としてそれにどう対応するかなど、知見を得ることを目的とする。それらを踏まえ、今後、設置場所を順次増やす予定。

環境省及び、日本衛生材料工業連合会の調査によると、2015年の紙おむつ廃棄量は、乳児用・大人用含め約191万から210万トン。日本の一般廃棄物排出量の4.3から4.8%に相当し、2030年までには6.6から7.1%に増加すると推定している。