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日立の非接触ボタンエレベーター、「ナノイー X」でかご内をクリーンに

日立製作所と社日立ビルシステムは、エレベーター用感染症リスク軽減ソリューションを強化。ボタンに触れることなく行先階登録の操作ができるエレベーターの適用対象を12月23日から拡大するほか、新たにパナソニック「ナノイー X」発生装置の連動で乗りかご内を清潔に保つ「かご内クリーン運転」などのオプション販売を順次開始する。

日立では11月より、センサーに手をかざすことでエレベーターのボタンに触れずに呼び出しや行先階登録の操作が行なえる「非接触登録装置」を、新設エレベーターを対象に提供している。この対象を12月23日からリニューアル時のメニューに追加する。

また、新たに開発した強制換気ファンや、「ナノイー X」発生装置の連動で乗りかご内を清潔に保つ「かご内クリーン運転」、乗りかご内の密集度に応じた注意喚起のアナウンスと運転制御で混雑を防ぐ「密集回避運転」のソリューションを販売。新設エレベーターの有償オプションとして12月23日から、リニューアル時のメニューとして2021年1月から開始する。

かご内クリーン運転は、強制換気ファンと、清潔で快適な空間を実現するという「ナノイー X」発生装置を組み合わせ、エレベーターの乗りかご内の換気、空気清浄ができるというソリューション。

エレベーターが待機状態となり、一定時間が経過すると自動で戸が開き、強制換気ファンを回して乗りかご内の空気を入れ換え。強制換気完了後、戸を閉じて「ナノイー X」発生装置を起動し、空気を清浄する。

密集回避運転では、乗りかご内の積載量に応じて密集度を「低い」「高い」「かなり高い」の3段階に分け、密集度が低い際には密集を避けた乗車を促すアナウンスを実施。密集度が高い際には、途中階での呼び出しには応じず、行先階に直行する。密集度がかなり高い際には、密集度が「高い」レベルに低下するまでアナウンスで降車を促して待機。同時に乗り場の密集を防ぐため、自動的に別のエレベーターを呼び出す。

新設エレベーターについては標準型エレベーター「アーバンエース」、既設エレベーターについては、現行のリニューアルメニューでリニューアルを実施する標準型エレベーターが主な対象。エレベーターの仕様により、導入できない場合がある。