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KDDIら、3密避ける「相乗り通勤タクシー」実用化へ大規模実証実験

KDDI、国際自動車、大和自動車交通、未来シェア、みんなのタクシーは、「オンデマンド相乗り通勤タクシーサービス」商用化前の最終フェーズとして、従来の3倍規模となる実証実験を11月2日から30日まで行なう。運行の最適化やビジネスモデル検証を目的に、実施エリアを東京都内9区に拡大。約4,000人のKDDI社員(延べ人数)を対象に行なう。

本実証実験では、サービス対象エリアの拡大、タクシー車両台数や乗降スポットの増加など、サービスの商用化を前提とした運行を実施。運用負荷や交通状況による運行影響の検証、ユーザビリティの向上など、新たな課題抽出や運用改善を進る。また、第1弾の参加者からの意見を参考に、遅延情報や同乗者の人数などが確認可能な、専用アプリをKDDIが開発した。

実施エリアは中野区、豊島区、新宿区、文京区、千代田区、中央区、台東区、墨田区、江東区と、飯田橋、新宿、虎ノ門エリアのKDDI事務所で、対象車両はミニバンタクシー最大20台程度。

不特定多数の人と接触する公共交通機関での移動を回避し、万が一利用者の新型コロナウイルス感染が発覚した場合は、移動データをもとに濃厚接触者を特定できるため、ニューノーマル時代に適した移動サービスになるという。

今後は、一般ユーザーが利用できるサービスのほか、企業単位で従業員が利用できるモデルも検討していく。

「オンデマンド相乗り通勤タクシーサービス」は、利用者が出勤時は前日の夜まで、退勤時は当日の昼までにアプリで乗降場所や乗降時刻を指定して利用するオンデマンドタクシーサービス。乗降場所は自宅や職場周辺のコンビニなど約1,000カ所のスポットを用意。予約締め切り後に相乗り経路を最適化して運行ルートを確定。利用者を複数人ピックアップしながら目的地まで送迎する。

7月に実施した第1回目の実証実験では、約1,500人(延人数)のKDDI社員にサービスを提供。9割以上の人が今後も利用したいと回答したという。