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シチズン、世界初の静電誘導時計「アキュトロン スペースビュー 2020」

シチズン時計は、静電気の現象を利用した「静電発電」と「静電モーター」の2つの機能を持ち合わせた世界初の「静電誘導時計」を開発した。同機構を搭載した製品を「BULOVA」の新ブランド「ACCUTRON(アキュトロン)」から11月下旬に発売する。

製品名は「アキュトロン スペースビュー 2020」。価格は36万円(2ES6A001)。世界限定300本のASSOULINEスペシャルブック付きスペシャルパッケージ(2ES6A002)は42万円。

静電誘導とは、帯電した物に導体(電気を通す物質)を近づけると、帯電した物とは逆の極性の電荷が導体表面に引き寄せられる現象。腕を振ると、5時、7時位置にある静電気を帯びた発電タービンが腕の動きに連動して高速回転し、電力が生まれる(静電発電)。

その電力は2次電池に蓄えられ、時分針を駆動させるとともに、10時位置にある静電気を帯びたタービンを有する静電誘導モーターを回転させ、秒針を滑らかなスイープ駆動で運針する(静電モーター)。静電発電、静電モーター2つの機構を持ち合わせた静電誘導時計は世界初で、構想から10年を経て製品化に至ったという。

BULOVA(ブローバ)は、2008年にシチズングループ入りしたアメリカの老舗ブランド。振動数が安定する音叉に着目し、機械式が主流だった1960年に世界初の音叉式時計「ACCUTRON(アキュトロン)」を発売した。2020年、新ブランド「アキュトロン」を立ち上げ、世界初の静電誘導機構を搭載した「アキュトロン スペースビュー 2020」を発売する。

アキュトロン スペースビュー 2020は、音叉の構造を前面に出した初代アキュトロンのデザインを踏襲し、時計基板のグリーンカラーに、発電タービンとモーター機構を大胆に見せるデザインを採用。秒針はスイープ運針で、精度は月に±5秒。

ケース径は43.5mm、ケース厚は16.0mm。5気圧防水に対応する。ケース素材はステンレススチール、ベルト素材はカーフレザーストラップ。

ACC 2ES6A001 Reborn Video