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ドコモ口座、被害は2,542万円、120件に。最初の不正利用は'19年8月

NTTドコモは14日、ドコモ口座を利用した不正利用の発生について最新状況を報告。14日0時時点の被害件数は120件(10日発表から+47件)、銀行数11行(同-1行)、被害総額2,542万円(同+552万円)。なお、銀行数のマイナスは、申告内容を確認し別事象と判明したため。

被害の申告に対するチャージ発生日時は、新規口座登録停止日(9月10日 0時)以前が119件。ただし、新規口座登録停止日以降も1件発生した。これについては、「(口座の)紐付け自体が10日以前に行なわれていたもの」としており、その銀行においてはチャージも停止し、以降は被害は発生していないという。

なお、全35行で新規口座登録を停止したが、チャージを停止した銀行は22行となった。また各銀行に、セキュリティ強度を高める対策を要請。その一環として、新規のチャージを止めた銀行もあるという。

この不正利用は、「ドコモ回線を契約していないが、ドコモ口座を作った人」が対象となっている。今後の対応としては10日に発表済みのドコモ非契約者における銀行口座登録時のeKYCの実施と、SMS認証を可及的速やかに提供予定。

さらに追加の施策として、ドコモ非契約者で銀行口座を登録済みの人にも、改めてeKYCによる本人確認を実施する。また、各銀行と連携し、疑わしいチャージ履歴が検出された口座についての個別対応も行なう。

なお、ドコモ非契約者でドコモ口座を現在使っている人は、eKYCを行なわないと今後チャージできなくなる。口座に入金済みの残額の支払いは可能。

最初の不正利用は2019年8月。コンビニでのタバコ購入など

今回の不正利用の手法や対象となった利用者の共通点については、「把握しているものもあるが、悪用される可能性がある」として非公開。また、攻撃手法も「沢山のアタックではなくピンポイントで成功している。失敗しているケースは多くはない」という。

また、不正にチャージされたお金は、「d払いでコンビニでのタバコ購入や、家電量販店での高額商品購入などが確認されている」とした。

なお、この不正利用事例の最初の事例は「2019年8月」に確認されているという。新規の不正発生は止まっているが、過去に遡った分の被害が増える可能性があるため、各行と確認を進めている。