ニュース

LIXIL、玄関が1日で自動ドアに変わる「DOAC」。タッチレス開閉

DOAC

LIXILは、玄関ドアに後付けできて、リモコンで自動開閉や施錠/解錠が可能な玄関ドア用電動オープナーシステム「DOAC」を9月1日に発売。先行受注を8月3日から開始する。構成内容が異なる2種類のセットがあり、価格は208,000円~238,000円(搬入/取付/設置費別)。追加用リモコンも6,000円で販売する。設置はLIXIL専門店が行なう。

「今ある玄関ドアがたった一日で、自動ドアに生まれ変わる」というシステム。独自開発のワイヤレスシステムによって、ドアや鍵はそのまま使える後付け工法(特許出願済み)を実現している。なお、LIXIL製以外の玄関ドアにも取付けが可能。

セット内容と価格

LIXIL Housing Technology Japanの新規事業部門ビジネスインキュベーションセンターによる初の製品。ソニーが様々な新規事業の立ち上げをサポートする「Sony Startup Acceleration Program」(SSAP)の支援を受けて事業化された。

非接触でドア開閉可能。手がふさがっても開けやすいアシスト機能も

国内の既築玄関ドアのほとんどは開き戸で、車いすユーザーが外出・帰宅する際は、「家族やヘルパーの手助けが必要」「狭くて車いすの向きを変えられない」「開閉するのに時間がかかる」「仕方なく庭から出入りしている」など、大きなハードルとなっているという点に着目。

また、ドアから引戸への改修は建築や費用の面で負担が大きく、マンションやアパートでは変えること自体ができないことから、今回のシステムを開発したという。

DOACは、玄関ドアのハンドルに触れることなく、リモコンで鍵の施錠/解錠からドアの開閉まで1つのボタンで操作可能。身体が不自由な車いすユーザーも、誰かの手を借ることなく外出できるという。玄関ドアを自動的に施錠するオートロック機能により、鍵を閉めるために振り返る必要もない。最大3~5m程度離れた位置からでも操作できる。

操作はシンプル

リモコンを持っていなくても、鍵を解錠して玄関ドアを軽く動かすだけで、全開位置まで自動で開く「オートアシスト機能」を搭載。たくさんの荷物を抱えていても開けられるとしている。なお、オートアシスト時には締め出されないようにオートロックしない仕様。

オートアシストなども搭載

電源は、リモコンがリチウムコイン電池(CR2025)1個、電動サムターンが単三形リチウム乾電池4個。

万が一の事態に備える設計も採用。異常な接触を感知したらすぐにドアの動作を停止する「挟まれ検知機能」や、電池切れ/停電時の手動操作に対応する。40万回の耐久試験をクリアするなど、長く使用できる設計にこだわったとしている。

設置はLIXILの専門店スタッフが対応し、取り付けたその日から使用可能。自宅の玄関ドアや鍵はそのままに、後付けできる。なお、工事の前に下見調査が必要。コンセントの増設は、LIXIL専門店から委託を受けた電気工事店が行なう場合があり、状況によってはDOACの取付とは別日になる可能性があるという。なお、設置可能なドアなどの詳細は、DOAC特設サイトのサポートページに掲載されている