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大和証券グループの新スマホ証券「CONNECT」。NISAでひな株

大和証券グループ本社の子会社CONNECTは、7月1日からスマホ向けの証券・金融サービス「CONNECT」を開始した。書類の郵送無しで、スマートフォンもしくはPCから証券口座を開設でき、アプリから株式の売買などが行なえる。CONNECTアプリはiOS用とAndroid用を提供する。

ひな株(単元未満株取引)と単元株取引に対応する。

ひな株は国内有名企業約100銘柄からスタート。単元株の場合、任天堂のように数百万円必要な場合もあるが、ひな株は1/100単位で、少額で投資を始められる。注文・約定はリアルタイムで、取引手数料は無料。約定単価は銘柄の指定取引所での値を基準とし、一定のスプレッド(差額)を加減算のうえ算定される。

単元株は、東証上場の企業の株式(ETF/REIT含む)が対象。手数料無料クーポンを毎月10枚発行するため、その範囲内であれば無料で取引可能。また使わなかったクーポンは翌月に繰り越せる。クーポンを使い切ったあとでも、手数料は売買代金に関わらず一律0.033%、手数料上限は660円(税込)。口座開設時には100枚のクーポンが付与される。

NISA口座にも対応。ひな株も売買可能で、NISA口座で少額投資をリアルタイムで取引できる点がCONNECTの特徴という。また、つみたてNISAにも次年度から始められるよう準備しており、投資信託など取扱商品も増やしていく。

入金口座は、大和ネクスト銀行の専用口座を用意。証券口座にはリアルタイムで資金が移動され、即時に株式などの取引に利用できる。出金先の銀行も登録でき、出金手数料も原則無料。

また、ポイント投資の「StockPoint for CONNECT」も7月1日にサービス開始。Pontaポイントや永久不滅ポイントなどのポイントを使って株式投資を体験できるサービスで、CONNECTと連携し、ポイントが一株分になると、連携したCONNECTで株式に交換できる。なお、CONNECTとStock Point for CONNECTのアプリは別となる。

CONNECTの大槻竜児社長は、投資へのハードルを下げ、若い人を投資に呼び込むサービスとしてCONNECTを紹介。“続ける”にフォーカスして開発し、始めやすさやNISAによる税制面での優遇、ポイント投資などの機能をアピールしていく。

CONNECT大槻社長

大和証券グループでの新たな証券サービスのスタートとなるが、競合とは考えず「20~40歳台の新たな顧客を増やすということが最大のミッション」としている。