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東京都、6月1日から「ステップ2」に。映画館やジムの休業要請を緩和

「ウィズ コロナ宣言」する小池都知事(都知事記者会見YouTubeから)

東京都は、6月1日0時から、新型コロナウイルス感染症を乗り越えるためのロードマップのステップ2に移行する。感染状況が一定数に抑えられているため、学習塾や劇場・映画館、スポーツジムなどに出されている休業要請を緩和し、社会経済活動回復に向かう。

5月25日の緊急事態宣言解除からステップ1として、多くの業種に向けて休業要請を出していたが、ステップ2では一部の業種への要請を解除。ただし、漫画喫茶やパチンコ屋、ゲームセンター、バー(接待を伴わない)、カラオケなどへの休業要請は継続される。

6月1日からステップ2に

東京都では、7項目の指標でモニタリングし、感染拡大状況にないことを確認してからステップ緩和を行なうと規定している。このうち「新規陽性者における接触不明率」が54%でステップ緩和に向けた基準の50%を上回っているが、「夜の街のクラスターと判明している10名を除くと下回る」(小池百合子都知事)とのことで、専門家の意見も、「感染状況の把握が困難な状況ではない」とした。

モニタリング指標の状況

ステップ2では、学習塾、劇場・映画館、集会場、スポーツジム、生活必需品販売以外の店舗等の休業要請を緩和。小池百合子都知事は、各業界ごとに定められたガイドラインを守りながら慎重に営業再開を行なうよう呼びかけた。

また、ガイドラインに基づいて対策している店は、対策済みを知らせるステッカーを貼付。利用者が対策済みの店を確認できるようにし、事業者にも対応を呼びかけた。都立学校は6月1日から分散登校を開始し、段階的に再開する

一方、新型コロナウイルスにはワクチンや治療薬はまだなく、「それらができるまで一緒に生きていく必要がある」と「ウィズ コロナ宣言」のプラカードを紹介。新型コロナとともに生きる「新しい日常」への対応を呼びかけた。