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神戸市、食中毒防止へ飲食店にテイクアウト用容器提供

神戸市は、外出自粛などの影響で増加している飲食店のテイクアウトやデリバリーの安全性を確保するため、「テイクアウトスターターキット」の提供を開始する。テイクアウト用の容器と衛生管理のノウハウを提供することで食中毒のリスクを軽減。これにより新型コロナウイルスに対処する医療機関などの負担を軽減する。全国初の試み。

新型コロナウイルスの影響で、テイクアウトやデリバリー販売を始める飲食店が増加する一方、急増を背景とする課題に対応するもの。具体的には、テイクアウト・デリバリーを行なう際の衛生管理等のノウハウ提供・啓発を行なうことで食中毒のリスクを軽減。テイクアウト用の容器や包材などを配布することで、新たに容器などを準備する負担も軽減する。

食中毒のリスクを軽減することで、経済活動の維持や医療機関、保健所の負担増を減らすことができるという。

対象は、神戸市内で、テイクアウト・デリバリーへのシフトを行なう、又は行なう予定の中小飲食店(中小企業基本法第2条に規定する中小飲食店)で、先着200店舗。

期間は下記の通り。応募は1店舗1回まで。各期間で応募が100店舗に達した時点で締め切る。

・第1回(100店舗):5月18日10時~5月31日
・第2回(100店舗):6月1日~6月14日

テイクアウトスターターキットの内容は、容器100食分(2種、弁当型・どんぶり型からいずれかを選択)。ビニール袋100枚、衛生管理啓発リーフレット。各募集期間あたり、それぞれ50セットが用意される。

衛生管理の啓発としては、キット同梱の衛生管理啓発用リーフレットのほか、配達者用、購入者用のリーフレットも配布。神戸市ホームページへもリーフレットを掲載するほか、Uber Eats及び出前館のサービス利用者等(飲食店・購入者・配達者)への周知・啓発(メールでのリーフレットの送付等)も行なう。