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契約書の情報を自動で判別・表示する「クラウドサインAI」

弁護士ドットコムが提供するWeb完結型クラウド契約サービス「クラウドサイン」は、契約書データを自動で読み取り管理できる新機能「クラウドサインAI」を、夏に提供開始する。

クラウドサインAIは、クラウドサインでの契約締結後、契約締結先の企業名や契約開始日など8項目の契約情報を自動で判別し、その情報がクラウドサイン上に記入・表示される。紙で締結した書類も、スキャンしたPDFファイルをクラウドサイン上にアップロードすることで、同様に自動で情報を記入。契約管理業務をAIによる自動化が可能となる。

自動判別される項目は、契約締結日、契約開始日、契約終了日、自動更新の有無、解約通知期限、管理番号、取引金額、契約相手の名称。

想定する活用パターンとして、クラウドサインで合意締結された契約書の自動データ化、紙で締結された契約書の自動データ化、これまで紙で締結されて書庫等に保管されている契約書の自動データ化の3つを挙げる。

紙で締結された契約書のスキャンは、「書類インポート機能」または「クラウドサインSCAN」を利用することで、電子契約と紙で締結された契約データの一元管理が可能としている。

クラウドサインAIでは、Sansanが提供する契約書データ化ソリューション「Contract One(コントラクト ワン)」における契約書データ化技術を活用。Sansanの名刺管理サービスで使われているデータ化技術をベースに、共同でクラウドサインAIを開発した。

クラウドサインAIによって、これまでクラウドサインが提供してきた契約業務における押印や書類の電子化に加えて、スムーズなデータ共有まで可能になるという。例えば、営業部門の締結した契約金額を経理部門が簡単に把握できるようになるなど、内部統制の強化にもつながるとしている。

また、Excelの更新や管理スペースなど、手間やコストがかかるアナログ業務が削減でき、働き方改革や在宅ワークにも対応できるとする。

現在、クラウドサイン導入企業を対象に、クラウドサインAI正式公開に向けたモニターを募集している。