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みずほ銀行ら、位置情報や顔認証を使ったネットバンクセキュリティ強化を検証

みずほ銀行らは、端末の位置情報(ジオロケーション)や顔認証技術を活用した「デジタルアイデンティティ(Digital ID)」による、「インターネットバンキングにおける本人認証」と「継続的顧客管理(CDD)」のシステム基盤の構築、サービスの実現に向けた実証実験を開始する。

実証実験は、みずほ銀行とグーグル・クラウド・ジャパン、野村総合研究所、大日本印刷が共同で実施。金融庁の「FinTech 実証実験ハブ」の第6号支援案件として採用されている。

位置情報、顔認証を使ったDigital IDでは、自宅住所等での端末操作を認証の制約にすることで不正アクセスを防止。加えて、顔認証を活用してフィッシング詐欺等を防止する。また、高額取引は自宅住所での端末操作に限る等の設定が可能となり、不正利用を防げるほか、顔認証とクラウド照合の組み合わせにより、端末紛失時にも安全と利便性を確保できるという。

実証実験の実施期間は5月11日~10月9日、実施内容は仮想口座を利用した口座開設(初期登録)、送金、住所変更、登録情報変更の要請。インターネットバンキングにおけるセキュリティの確保や、端末の位置情報を活用したCDDの高度化を検証する。