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ソニー損保、安全運転で最大3割引。運転リスクを解析する保険

ソニー損害保険は、AIを使った運動特性連動型自動車保険「GOOD DRIVE」の提供を開始した。専用スマホアプリでドライバーの運転特性を解析し、事故リスクが低いドライバーに最大30%の保険料をキャッシュバックする。

キャッシュバックは全部で5段階。保険等級に関係なく適用されるため、20等級で、等級割引が増えない場合でも、保険料割引が受けられるメリットがある。

申し込み受付はスマホのみ。車のアクセサリーソケットに専用の「GOOD DRIVEデバイス」を差し込み、専用アプリをスマホにインストールして使用する。デバイスとスマホはBluetoothによって接続。運転を開始するとデバイスが電波を発信して、アプリが計測を開始。電波が止まると計測を終了する。USBポートを装備し、スマホの充電も可能。

GOOD DRIVEデバイス

スマホの加速度センサーやジャイロセンサー、GPSから得られたデータを元に、運転特性データを計測。運転中、どこにスマートフォンを置いても関係が無く、走行中の車内でスマホが移動しても高精度な計測が可能という。

運転特性とは、「アクセル、ブレーキ、ハンドル、スマートフォンの操作状況」についてで、これらを計測して事故リスクの度合いを「運転スコア(100点満点)」として表示する。

事故リスクは、計測された保険契約中の全運転特性データをクラウド環境に集約し、ソニー損保が保有する事故データと関連づけて作成した予測モデルによって算出する。

事故リスクは専用アプリで被保険者に通知。事故リスクを低減するためのアドバイスも表示されるため、ドライバーは次の運転時から改善に取り組める。

事故リスクとその低減方法をわかりやすく提示しながら、キャッシュバックというメリットを提供することでドライバーに行動変容を促す。これにより、同社が行なった実証実験では、事故リスクを15.3%低減させるという結果がでたという。

なお、GOOD DRIVEデバイスには、事故・トラブル対応用の緊急ボタンも備え、スマホアプリからすぐに事故連絡できる機能を搭載する。