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近畿でタクシー運賃改定。大阪・神戸・京都など9地区

国交省・近畿運輸局は、大阪、京都、神戸などにおいて、初乗運賃および加算運賃を改定することを発表した。2020年2月1日より新運賃が適用される。

対象となる地域は、大阪地区、京都北部地区、神戸・阪神間地区、淡路島地区、大津市地区、滋賀北部地区、和歌山市域地区、有田・御坊地区、紀南地区の9地区。

大阪地区、京都北部地区、神戸・阪神間地区、有田・御坊地区では従来、車種区分を「中型者」と「小型車」に分け、異なる運賃としていたが、新運賃では「普通車」として統一される。

初乗運賃は、大阪地区では中型者が2.0km690円、小型車が2.0km670円だったものが、普通車1.7km680円と、初乗の距離が短くなるとともに運賃が変更される。同様に京都北部地区は1.5km650円/630円が1.3km570円に、神戸・阪神間地区は1.8km690円/670円が1.5km660円となる。

また加算運賃は、大阪地区において261m/290mで80円だったものが、241mで80円と、運賃は変わらず距離が短くなる。その他の地区も概ね、価格変更なく距離が短くなるが、一部地区では距離を延長し、価格が10円上がる。

近畿運輸局は、今回の運賃改定について、タクシーサービスの質を維持するためには、運転者の労働条件を改善し、一定の水準を確保することが必要であることを勘案。運送収入に対する運転者人件費の割合を維持した上で、健全な経営が成立する水準の運賃を設定するという考え方に基づき査定したとしている。