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G-SHOCK技術を施したIoTネジ。ネジが建物の状況を把握

NejiLawは6日、カシオ計算機と共同でIoTネジ「smartNeji(スマートネジ)」の共同開発を開始した。

smartNejiは、マルチセンサーを内蔵したIoTネジ。特別な配線などが不要でネジがどのような状態にあるかを遠隔地からでも把握できる。

組み立てた後に一つ一つを個別に確認する必要がなく、ネジの閉め忘れなども一括して状況を確認できるため、smartNejiを使用した建造物や自動車、ロケットなど様々な構造体の状況を容易に確認でき、安全性を高めることができる。

smartNejiのベースとなったのはNejiLawが従来より開発していた「L/Rネジ」。これはネジに特殊な溝を加工することで1本のネジに左右どちら周りのナットでも締め付けができるネジで、緩みにくい構造としたもの。

smartNejiは、L/RネジをベースにカシオがG-SHOCKで培った耐衝撃、耐振動性、低消費電力技術を応用。ネジにかかる力を検出するセンサーと低消費電力無線通信回路を一体化している。

ネジを締める作業と同時にセンサーを設置できるうえ、配線も不要。ネジを締めた際にネジにかかった力を自動で収集しているため、数年後にネジがどのように変化しているかも確認できる。

同社ではsmartNejiを使った建物などの状態を可視化するAIシステム「God Eyes」も開発中。