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山手線乗車時に車内広告がスマホに届く。LINEと連携

LINEとジェイアール東日本企画(jeki)は共同で、LINE関連サービスを対象とした運用型広告配信プラットフォーム「LINE Ads Platform」において、LINEと電車内広告の連携に関する実証実験を開始する。期間は11月から2020年3月。

実証実験では、山手線(E235系)電車内に設置した「LINE Beacon」を活用し、中づり広告やまど上チャンネル等に表示される動画広告と、乗客のLINEとを連携。LINE上に表示されるLINE Beaconのバナー通知から、近くにある車内広告に関連したキャンペーン情報やクーポンを配信できるようになる。

「LINE リサーチ」の調査メニューを組み合わせることで、各施策の効果測定を行ない、以降のマーケティングに役立てることも可能としている。

実験の対象は、期間中に山手線(E235系)に乗車したLINEユーザー。ユーザーは、スマホなど端末のBluetoothと、LINEの設定内のLINE Beaconの両方をオンにして対象の車両に乗車すると、バナーの表示と情報を受け取れる。

期間内においても機能拡張を進め、2020年1月以降、バナーからLINE公式アカウントの友だち追加を促すほか、ユーザーを外部のWebページに遷移させて商品購入や来店予約などを促せるようになるという。

また、LINE公式アカウントやLINE Ads Platformと共に活用することで、電車内でのバナー通知の開封有無をもとに、興味を持ったユーザーに対する降車後のLINEを通じた継続的な情報配信にも対応していく。

LINEはこれらの施策を通じて、気になった広告の詳細などを、ウェブ検索などを行なうことなくLINE上で受け取れる、電車内における新たなユーザー体験実現を目指す。

jekiは実証実験の結果をもとに、広告キャンペーン情報やクーポンの配信、購買・来店促進などに限らず、「交通広告」に掲載されている広告と連動したデジタルコンテンツの配信などを検討する。