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JCB、電話の声だけで本人確認する業界初の声紋認証

JCBは、電話の声だけで本人確認が可能になる声紋認証システム「VocalPassword」を導入。PoC(Proof of Concept:概念実証)を行なう。

JCBは従来、電話での問い合わせでは、カード番号や生年月日などで本人確認をしている。今回、声紋認証での本人確認を実施することで、よりストレスの少ない手続きが実現できるかを検証する。

導入するのは、ニュアンス・コミュニケーションズ・インクの声紋認証システム。特定のワードをボイスパスワードとして設定し、電話口で発声することで声紋によって本人確認できる。

顔認証や手のひら認証など他の生体認証ではなく、声紋認証を検証する理由は、利用者のデバイスに依存せず、対面業務でも電話のような非対面業務でも活用できるためとしている。

声紋認証は、個人の身体的特徴および行動的特徴を用いて個人を認証。身体的特徴は、声道の長さや太さ、口の大きさなど身体に係るもので、行動的特徴は、発音・アクセント、発話スピードなど話し方に係るもの。声紋は、これらの特徴を400から500の特徴点として抽出し、個人毎にパターン化したものを指すという。

実証は、「ザ・クラス・コンシェルジュデスク、プラチナ・コンシェルジュデスク」の運営を受託しているJCBトラベルと共同で実施。検証により有用性が認められた場合、順次対応デスクの選定を進めるとしている。また、丸紅情報システムズが導入支援を行なう。