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ローソンの配送後戻り便で、レンタルやECの返品ができる「スマリ」

三菱商事とローソンは、ローソンの既存物流網(配送後の戻り便)を活用し、レンタル商品やEC商品の返却や返品を受け付けるサービス「スマリSMARI」を、4月1日より東京都内の一部ローソン(100店舗)で開始する。

第1弾の対応ECサービスは、ロコンド(LOCONDO.jp)とSHOPLIST.com、airClosetの3社。対象のローソン店舗に、返却、返品専用のBOXを設置し、返品したいユーザーは、ECサービスサイトで取得したQRコードを専用BOXにかざして読み取り、発行されたラベルを荷物に貼って投函する。専用BOXのサイズは55×66×135cm(幅×奥行き×高さ)。

なお、ラベルには、住所、氏名などの個人情報が印字されないため、プライバシーが保護された状態で返品配送が行なえるという。

ローソンは、全国に約15,000店舗あり、専用配送センターから多い日で1店舗あたり約7~8回商品を納品している。今回スタートするスマリは、納品後のトラックの戻り便を活用したサービスで、専用BOXに入れられたレンタル品やECの返却・返品商品を、ドライバーが回収。既存の物流網を活用するため、新たな人員の手配の必要がないという。

また、専用BOXの利用のみで返品作業が完了するため、店舗にとっては、返品に伴うレジ作業時間の削減が期待できる。利用者は、宅配便の返品伝票への記入や店舗でのレジ待ちの手間が省け、簡単に短時間で返品でき、EC事業者にとっても、返品方法の多様化による顧客満足の向上が期待できるという。

EC市場が拡大しているだけでなく、レンタル・シェアリングサービス、返品無料といった付加サービスを提供するEC事業者が増えている。そのため、レンタル商品やEC商品の返却・返品数の拡大が顕著となる一方、人手不足は物流面でも問題となっている。三菱商事とローソンは、宅配に関する社会課題の解決に資する取組みとして、スマリを設計。今後、利用者同士が直接やり取りを行なうECサービスなど、対応ECサービスの拡充や展開店舗の拡大も検討していく。