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成田空港に「仮眠システム」。ヤマハ“快眠音”採用し、ラウンジで実証

ヤマハは、成田国際空港の「NARITA PREMIER LOUNGE」において、ヤマハが開発/検証している「仮眠システム」のプロトタイプのトライアルを実施。期間は2月27日~3月28日で、時間は8時~11時30分と、14時~17時。成田第1ターミナル第1サテライト4階の出国手続き後エリアにあるNARITA PREMIER LOUNGEの利用者が対象。

ヤマハが開発を進めている「仮眠システム」

「仮眠システム」は、ヤマハが培った音に関する技術を活用して快適な入眠や目覚めをサポートするというもの。十分に睡眠を取れていない人が多い中、仮眠の有効性が注目されていることを背景に、今回のトライアルの実施が決まった。

ヤマハは、生体リズムに連動した「快眠音」で心地よい入眠をサポートする技術の開発を推進。これまでの社内調査では、主に通常の生活リズムにある人を対象としてきたが、今回は国際空港で時差ぼけや睡眠不足が懸念される人を対象にしたトライアルとなる。

ラウンジ内に2台の仮眠システムを設置

「仮眠システム」は、生体リズムに連動した「快眠音」で短時間での入眠をサポート。環境ノイズをマスキングし、静かな眠りを提供するという。リクライニングチェアとパーソナルなスペース設計としている。最長30分の仮眠時間に対応する。

アラームには、ストレスを感じやすい高い周波数帯域を最初はカットして、徐々に音量を大きくするヤマハの独自技術「インテリアラーム」を採用。スッキリとした目覚めを促進するという。アプリから電源を入れて再生ボタンを押すだけの簡単な操作も特徴。

ヤマハの独自技術インテリアラームなどを採用

NARITA PREMIER LOUNGEが利用できるのは、対象の航空会社(主に第1ターミナル北ウイングに就航する航空会社)が指定する利用条件を満たしている、ファーストクラス/ビジネスクラス利用、または各航空会社のマイレージプログラム上級会員など。

同ラウンジ内に、「仮眠システム」のプロトタイプを2台設置。世界中の人々が訪れる成田国際空港で多くの人が体験できるようにすることで、システムの有用性の検証など、将来的な展開の可能性を検討する。