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モデルルームを時間貸し。東京建物×スペースマーケット

不動産関連事業の東京建物と、スペースの時間貸しと宿泊のプラットフォームを運営するスペースマーケットが業務提携。遊休不動産の時間貸し等の協業に取り組むことを発表した。

左から、東京建物 代表取締役社長執行役員 野村均氏、スペースマーケット 代表取締役CEO 重松大輔氏、XTech 共同創業者 西條晋一氏

提携の目的は、不動産における従来の「売買」「賃貸」という選択肢に、「時間貸し」というシェアリングの新しい概念を加えることにより、遊休不動産等(空間・時間)におけるスペース利用の新しいニーズを掘り起こし、不動産市場に新たな選択肢や収益源を生み出すこと。

東京建物のデベロッパーとしてのノウハウと、スペースマーケットのシェアリング事業におけるノウハウを相互に提供しあい、不動産の新たな活用方法の検討および提案を積極的に推進するという。

具体的な取り組み事例としては、マンションのモデルルーム等の有効活用や再開発エリアの不動産活用が挙げられている。

モデルルーム等の有効活用については、東京建物が10月20日にグランドオープンした「Brillia 品川南大井」のモデルルーム(品川区南大井)内の地域コミュニティ施設を、スペースマーケットを通じて貸し出す。

Brillia 品川南大井 モデルルーム 外観/内観

再開発エリアの不動産活用については、東京駅前八重洲一丁目東地区市街地再開発事業の対象エリアに所在するヤエスメッグビル(中央区八重洲)内の地下音楽ホールを、スペースマーケットを通じて利用促進する。

ヤエスメッグビル 外観/地下音楽ホール

ともに当該施設がスペースマーケットに掲載される予定。

そのほか、東京建物は賃貸不動産や商業施設等のスペースシェアを取り入れた空室活用や、スペースシェアを前提とした新しい不動産の開発など、不動産開発・運営をはじめとする様々な事業において、スペースマーケットのプラットフォームが可能とする「時間貸し」という概念を用い、協業に取り組んでいくという。

なお、本提携による協業を円滑に進めるため、東京建物は、XTech Ventures、オプトベンチャーズ、みずほキャピタル、個人投資家の千葉功太郎氏とともに、スペースマーケットに対して出資する。東京建物がスタートアップに直接出資を行なうのは今回が初めて。