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おつりの小銭をそのまま投資する「リアルおつり投資」実現へ。FinTech実証実験

「リアルおつり投資」がスタートする。セブン銀行と、GMOペイメントゲートウェイ(GMO-PG)、ポケットチェンジ、TORANOTECの4社は、お買い物で生じたおつりやポケットの中の小銭を簡単に投資に回す、「リアルおつり投資」プロジェクトが、金融庁の「FinTech実証実験ハブ」の支援案件として採択。2019年2月から4月まで東京丸の内の丸の内センタービルディング1階などで実施する。

同プロジェクトは、「日本の潜在投資家に全く新しい形で少額投資の機会を提供し、日本の人々の生活に投資を根付かせることを目指すとともに、新たな投資手段、及び資金移動手段の検証を行なう」という実証実験。

具体的には、おつりで投資アプリ「トラノコ」の利用者を対象に、買い物で実際に生じたおつりやポケットの中の小銭を、そのまま投入できる機械「おつり投入ボックス」を試験設置。利用者は、おつり投入ボックスでQRコードによるユーザー認証を行ない、手元のおつりや小銭を投入した後、トラノコアプリ内で投入金額を確認・承認することで簡単に投資を行なえるようになる。

トラノコは、TORANOTECによるおつりで投資アプリで、クレジットカードや電子マネーなどの日々のお買い物のデータを集積し、そのおつり相当額を、自動的に投資に回すことができる。今回の実証実験では、このアプリと周辺サービスを組み合わせることで、実際に発生した「おつり」をそのまま投資できる「リアルおつり投資」を実現する。

おつり投入ボックスの開発を、ポケットチェンジが担当。ボックスの管理・運営などをセブン銀行が、おつり・小銭データの管理・送金をGMO-PGが、おつり・小銭の運用等をTORANOTEC投信投資顧問が担当する。