近所の店や人が荷物を預かり届ける宅配「MACHI ECO便」。ネスレ日本が展開

ネスレ日本と佐川急便は、地域の店や人にネスレからの荷物を預けたり、配達をお願いできる新たな宅配サービス「MACHI ECO便」を10月1日から共同で開始する。10月1日から東京の6区(港区、品川区、千代田区、中央区、新宿区、渋谷区)と、大阪4区(北区、中央区、福島区、此花区)でサービスを開始、東京都内には専用の宅配ロッカーも設置する。

ネスレが展開している、コーヒーカートリッジやネスカフェ ドルチェ グストなどの「定期便」の配送のため、新たな宅配サービスを開始する。配達箇所の近隣に「ECO HUB(ストックポイント)」と呼ぶ、配達拠点を用意し、このECHO HUBは宅配ロッカーのほか、店や家などの地域の拠点も登録されており、利用者は近所のECHO HUBをWebサイトから検索でき、自分のニーズに合った配達方法や場所を選択できる。

「ECHO HUBに商品を取りに行く」「ECHO HUBから商品を配達してもらう」が選択可能。

ECHO HUBの利用イメージ

利用者がECHO HUBに取りに行く場合は、代金から割引を受けることができる。また、ECHO HUBを運営する人にも手数料を還元する。

サービスの利用には、専用WEBサイトにアクセスし、商品を組み合わせて、自分だけの定期便を作成。その後、配送方法や希望のECO HUBを選択し、商品を受け取る。

近所のECO HUBを選択

ネスレと佐川急便では、「宅配マッチングサービス」と位置付けており、相互の知見を活かしながら運営。「ECHO HUBを拠点とすることで、同じ地域の人と人がつながる、世代の枠をこえた地域コミュニティ創出を目指す」とともに、人手不足についての問題解決を図る。なお、ECHO HUBまでの倉庫業務から配送業務の管理や実務は佐川急便が担当する。

配送荷物はできるだけ1つにまとめて、佐川急便がECO HUBへ配送することで、トラックからのCO2排出量を削減。ECO HUBからの配送は、原則として、徒歩または自転車で行なう。配送は段ボールを使用せず、また荷物を取りに来る場合は、サービス利用者にオリジナルのエコバッグを提供。段ボール資材の使用も削減する。

今後は「MACHI ECO便」への参加企業も募り、ネスレ日本の商品に加えて、ファンケル、ルピシアの商品なども順次対象としていく予定。