2001年12月
『スナッチ』

『ターミネーター』

『グリンチ』

2001年11月
『キャスト・アウェイ』

『スター・ウォーズ エピソードI ファントム・メナス』

『ショコラ』

『ゴッドファーザー』

スタンド・バイ・ミー』
2001年10月
『明日に向かって撃て!』

『羊たちの沈黙』

『バトル・ロワイアル』

アンブレイカブル』
2001年9月
『アラビアのロレンス』

『初恋のきた道』

『ペイ・フォワード』

クリムゾン・リバー』
2001年8月
『コヨーテ・アグリー』

『リトル・ダンサー 』

『ザ・セル 特別プレミアム版』

『火垂るの墓 -ほたるのはか-』

『17歳のカルテ コレクターズ・エディション』

2001年7月
『ダイナソー』

『宮廷料理人ヴァテール』

『グリーン・デスティニー』

『ダンサー・イン・ザ・ダーク』


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原題:『THE TERMINATOR』
Cast&Staff:
監督:ジェームズ・キャメロン
製作:ゲイル・アン・ハード
脚本:ジェームズ・キャメロン/ゲイル・アン・ハード
音楽:ブラッド・フィーデル
撮影:アダム・グリーンバーグ
特殊メイクアップ:スタン・ウィンストン
出演:アーノルド・シュワルツェネッガー/マイケル・ビーン/リンダ・ハミルトン
発売メーカー名:20世紀 フォックス ホーム エンターテインメント
定価:3,980円(税別)

(C)1984 Cinems '84 A Greenberg Brothers Partnership. All Rights Reserved.
■16年前の衝撃を今ふたたび!


 本作を観た時の衝撃は未だに忘れられない。公開されたのが1985年のことだから、もう16年も前の話になる。「こんなSF映画もありなのか!」と、それまで残っていたSF映画への偏見が一気に消え去った。映像もさることながら、何よりも練り上げられたストーリー、時空を超えたロマンスに心惹かれた。そう、この作品はSFというジャンルのメインターゲットである男性のみならず、女性の心もつかんだのである。

 1984年のロサンゼルス。2029年の未来から一体の殺人マシーン“ターミネーター”が送り込まれた。標的はサラ・コナーという女性。彼女がいずれ生むことになる息子、ジョンの誕生を阻止するのが目的だった。ジョンは将来勃発する機械対人間の壮絶な戦争において人間側に勝利を導くカリスマ的リーダーとなる。ターミネーターを追って未来社会からやってきたのはカイルという戦士。ジョンから母を守るように命じられたのだった。

 SF作品には珍しいドラマ性の高さに興奮したのを覚えている。当時は決してA級作品と位置づけられていなかったように記憶しているが、それでもA級映画を凌ぐ質の高さを見せ付けられ、すっかり虜になってしまった。映画である以上、どんなにSFXが素晴らしくても、そこに胸を打つストーリーがなければ評価されることはないだろう。『ブレードランナー』や『スター・ウォーズ』シリーズ、『マトリックス』が根強い人気を誇っているのも、作品にあるドラマ性が大きな理由であるのは明らかだ。映像の目新しさや最新技術ばかりを追求した作品は、単なる映像サンプルに成り下がってしまう。そういった作品は、その時は最新技術を駆使した驚異の映像と騒がれるとしても、10年、20年という時の経過に勝つことはできないだろう。だが、たとえ映像から時の流れを感じたとしても、それを超えて愛され続ける作品というのも確かに生まれる。『ターミネーター』もそんな作品なのではないかと思う。

■こだわりの逸品を生んだ監督、ジェームズ・キャメロンの執着



 『ターミネーター』といえば、監督ならびに出演者にとって大きな飛躍へのきっかけになった作品である。シュワルツェネッガーはこの作品で冷徹無比な殺人マシーンを演じたことで、名実ともにハリウッドのトップスターへ登りつめた。ハリウッドでの将来が約束されたのは監督も同じ。それまでは『殺人魚フライングキラー』という作品1本を手がけただけというジェームズ・キャメロンだったが、脚本も手がけた本作が予想以上に大バケし、その後はとんとん拍子にキャリアを築く。『エイリアン2』『アビス』、本作の続編『ターミネーター2』と立て続けにヒットを飛ばし、ついには『タイタニック』でオスカーを受賞し頂点を極めることになるのだから。

 映画界において“とことんこだわる監督”は数々いる。『イントレランス』のD・W・グリフィスしかり、『ベン・ハー』のウィリアム・ワイラーしかり、『アラビアのロレンス』のデヴィッド・リーンしかり。記憶に新しいところでは、何と言っても私財を投じて『地獄の黙示録』を完成させたフランシス・フォード・コッポラと、財産をつぎ込んで『タイタニック』を作り上げたジェームズ・キャメロンだろう。その執着を狂気と呼ぶか、こだわりと呼ぶかは難しいところだが、いずれにしてもそれは商業主義のみに偏らない映画制作者としての純粋さなのかもしれない。

 今回紹介している『ターミネーター』でもキャメロン監督の作品に対するこだわりが随所に感じられる。DVDに収められたスタッフ&キャストインタビュー集(本編ディスクに潜んでいる隠しコマンドから覗くことができる)や製作秘話を覗けば、キャメロン流こだわりが確信できる。当時は“自称映画監督”に過ぎなかったと自ら語っているが、そんな彼が本作の企画、脚本に確固たる自信を持ち、メジャー・スタジオの提示条件に屈しなかったというくだりは感動的ですらある。今の彼があるのも、自分の企画を自分の手で映画化することを譲らなかった結果に他ならないのだから、こんな執着が彼を成功に導いたことは言うまでもないだろう。



■片面2層
■画面サイズ:シネマスコープ・サイズ(16:9)
■収録時間:約112分
■音声仕様:
1,英語 5.1chサラウンドEX
2,英語 モノラル
3,日本語 5.1chサラウンドEX

 


●DISC-1
■隠しコマンド (スタッフ&キャストが語る製作秘話)
●DISC-2:特典集
■『ターミネーター』製作秘話1 (約22分)
■『ターミネーター』製作秘話2 (約59分)
■未公開シーン集
 7シーン(ジェームズ・キャメロン監督の音声解説付)
■静止画集
 キャメロンによるアートワーク
 プロダクション・フォト
 スタン・ウィンストンによる特殊効果
 ファンタジーII 社による特殊効果
 宣伝用アイテム
■予告編集(3種)
■TVスポット集(2種)



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