2001年12月
『スナッチ』

『ターミネーター』

『グリンチ』

2001年11月
『キャスト・アウェイ』

『スター・ウォーズ エピソードI ファントム・メナス』

『ショコラ』

『ゴッドファーザー』

スタンド・バイ・ミー』
2001年10月
『明日に向かって撃て!』

『羊たちの沈黙』

『バトル・ロワイアル』

アンブレイカブル』
2001年9月
『アラビアのロレンス』

『初恋のきた道』

『ペイ・フォワード』

クリムゾン・リバー』
2001年8月
『コヨーテ・アグリー』

『リトル・ダンサー 』

『ザ・セル 特別プレミアム版』

『火垂るの墓 -ほたるのはか-』

『17歳のカルテ コレクターズ・エディション』

2001年7月
『ダイナソー』

『宮廷料理人ヴァテール』

『グリーン・デスティニー』

『ダンサー・イン・ザ・ダーク』


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原題:『COYOTE UGLY』
監督:デヴィッド・マクナリー
製作:ジェリー・ブラッカイマー/チャド・オーメン
製作総指揮:マイク・ステンソン/スコット・ガーデンアワー
脚本:ジーナ・ウェンドコス
撮影監督:アミール・モクリ
編集:ウィリアム・ゴールデンバーグ,A.C.E.
出演:パイパー・ペラーボ/アダム・ガルシア/マリア・ベロ ほか

発売メーカー名:ブエナ ビスタ ホーム エンターテイメント
定価:4,700円(税別)
■とってもジェリー・ブラッカイマー的な青春映画

 ジェリー・ブラッカイマーといえば、名前だけで観客を呼ぶことができる世界で有数の映画プロデューサーの一人だ。『フラッシュダンス』の大ヒット以来、彼の名前はこの日本でも轟き渡っている。『トップガン』『アルマゲドン』『タイタンズを忘れない』など彼が手がけたヒット作は数知れず。そしてその多くが、目標に向かって生きる人々の姿をロマンティックに、情熱的に、そして感動的に描いたものだ。いつの時代も色あせることのない普遍的なテーマに取り組み続けているフィルム・メーカーなのである。

 そのブラッカイマーが昨年放った青春映画が『コヨーテ・アグリー』だ。N.Y.に実在するバー、コヨーテ・アグリーを舞台に、夢を追う女性たちの姿を眩しいまでに生き生きと描き、多くの人の共感を呼んだ作品だ。作品の見所は何と言ってもあのシーン。コヨーテ・アグリーで働く女性たちが毎夜バーカウンターの上で繰り広げる激しいダンス・パフォーマンスのシーンである。このシーンがとにかくゴージャスで楽しいのである。派手な演出はまさにブラッカイマー的。『フラッシュダンス』のワンシーンよろしく踊りながら水をざぶんとかぶる場面まで登場してしまう。ストーリーは至ってシンプルだし、頭が痛くなるような難しい話もないし、ジェリー好みのちょっとファニー・フェイスな美女は登場するわでとことんブラッカイマーの色に染まった作品だ。そしてもちろん決め手はすっきり気分爽快なエンディング。まったくもってブラッカイマーらしい映画なのである。

 “夢を追う”という意味では、前回取り上げた『リトル・ダンサー』と同じテーマを扱っていると言えよう。だが題材へのアプローチが全く異なることはすでにお気づきのはずだ。つまるところ同じような題材を扱っているにしても、本作はあくまでも“とってもジェリー・ブラッカイマー的”な映画なのであって、他のどの作品にも似ていないのだ。彼の作る映画を“お手軽”と呼ぶ向きもあるようだが、作品を確実にヒットに導く才能は比類がない。そもそもブラッカイマーっぽい、というくくりができていることこそ、彼への評価に他ならないと思うのだが。

■アメリカン・ドリームはおとぎ話じゃない!

 ニューヨーカーたちに人気のクラブ・バー“コヨーテ・アグリー”。ここでは毎晩、女性バーテンダーたちによるスタイリッシュでパワフルなパフォーマンスが繰り広げられている。彼女たちは皆、弁護士、モデル、女優などを夢に見、その夢を叶えるために働いているのだ。ソングライターを目指し、ニュージャージーからやって来たヴァイオレットもその一人。だが、売り込み活動は上手くいかず、その上、ステージ恐怖症の彼女は自分の歌をライブで披露することもできない。そんなある日、ヴァイオレットはケヴィンと出会う。ケヴィンは彼女の才能を評価し、支えとなってくれるのだが…。

 物語の舞台はニューヨーク。夢を叶えるために集まってくる若者の数は、おそらく世界一。アメリカン・ドリームを象徴するような街である。成功をつかみ取ろうと待ち構えている者たちが、街角でチャンスを待っている。そんなN.Y.の実情を映し出した作品としても興味深い。

 主演のパイパー・ペラーボも、ついこの間まではそんな夢見る若者の一人に過ぎなかった。DVDの特典映像では、4000人とも5000人とも言われる候補者の中からヴァイオレット役を勝ち取ったペラーボの、アメリカン・ドリームを地で行くようなエピソードが紹介されている。彼女を見出したのはもちろんプロデューサーのブラッカイマー。これまで数々の新たなる才能を見出し、アメリカン・ドリームを生み出してきた人物である。彼はこう話す。「才能を育てるのが好きだね。パイパーも無名だったが、今や皆の噂の的になってる。大勢の中から選び抜かれた特別な才能なんだ」。彼のような人物がいる限りアメリカン・ドリームは生まれ続ける。そう、アメリカン・ドリームはおとぎ話なんかじゃないのだ。ペラーボが作品に与えたのは、そう感じさせるだけの力強い現実味だと言えるだろう。実のところ『コヨーテ・アグリー』は一人の女優の成長の記録でもあるのかもしれない。

 虚構を描いた世界であっても、そこに一つの真実があれば、それは単なる夢物語に終わらない。一人の女性を実際にスターに育て上げることで、ブラッカイマーはそれを証明して見せたのである。



■片面2層
■画面サイズ:シネスコサイズ(16:9)
■収録時間:本編約101分
■音声仕様:1,英語 5.1chサラウンド
      2,日本語 2chサラウンド
 
映像特典
■ 未公開シーン
■新しいスターたち
■音楽―もうひとつの主役
■“コヨーテ・アグリー”の魅力
■アクション・クリップ
■リアン・ライムス ミュージック・クリップ
■オリジナル版劇場予告編
■日本版劇場予告編


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