2001年12月
『スナッチ』

『ターミネーター』

『グリンチ』

2001年11月
『キャスト・アウェイ』

『スター・ウォーズ エピソードI ファントム・メナス』

『ショコラ』

『ゴッドファーザー』

スタンド・バイ・ミー』
2001年10月
『明日に向かって撃て!』

『羊たちの沈黙』

『バトル・ロワイアル』

アンブレイカブル』
2001年9月
『アラビアのロレンス』

『初恋のきた道』

『ペイ・フォワード』

クリムゾン・リバー』
2001年8月
『コヨーテ・アグリー』

『リトル・ダンサー 』

『ザ・セル 特別プレミアム版』

『火垂るの墓 −ほたるのはか−』

『17歳のカルテ コレクターズ・エディション』

2001年7月
『ダイナソー』

『宮廷料理人ヴァテール』

『グリーン・デスティニー』

『ダンサー・イン・ザ・ダーク』


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原題:『LAWRENCE OF ARABIA』
監督:デビッド・リーン
製作:サム・スピーゲル
脚本:ロバート・ボルト
音楽:モーリス・ジャール
出演:ピーター・オトゥール/オマー・シャリフ/アレック・ギネス/アンソニー ・クイン ほか

発売メーカー名:株式会社 ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

定価:3,800円(税別)
■一秒たりとも飽きさせない。それが名作たる所以

 今回は、言わずと知れた20世紀の名作『アラビアのロレンス 完全版 デラックス・コレクターズ・エディション』をご紹介しよう。1962年に公開され、アカデミー賞7部門を受賞。以来、繰り返し映画ファンに語られている名作中の名作である。だが、そんな有名な作品であっても、きっとTVやビデオでしか観たことのない人も多いだろう。そんな人にこそ、劇場公開時と同様の演出が楽しめるこのDVDは必見である。デビッド・リーン監督は、冒頭、インターミッション、終演の際、音楽のみを流し、あえて映像を流さなかった。当時、観客は劇場の暗闇の中に流れる壮大な音楽に身を任せ、アラビアの砂漠へと思いを馳せたわけである。暗闇に音楽と来たので、なんだか『ダンサー・イン・ザ・ダーク』みたいだなと思ってしまったが、実は『ダンサー・イン・ザ・ダーク』が『アラビアのロレンス』みたいなんだと慌てて思い直す。冒頭に流れる音楽は誰もが知っているあのテーマ音楽なのだが、果てしなく続く砂漠を思わせる壮大な旋律だ。だが、その直後に映し出されるファースト・シーンに砂漠は登場しない。登場するのはバイクである。「あれ? これってアラビアの話じゃないの?」と面食らっているうちに観客は“ロレンスの世界”に引き込まれてゆく。もう、冒頭この演出だけで作品のレベルがわかるというものだ。

 あらためて本編を見直してみると、本作がその後作られた映像作品に多大な影響を与えていることがわかる。最近の作品の中にも本作に登場するのと似たようなシーンが登場することに気が付くのだ。フルデジタルアニメ『ダイナソー』には恐竜たちが新しい土地、水を求めて荒地を歩く場面が登場するが、それはロレンス率いるベドウィンたちがアカバを目指して砂漠を渡るシーンに良く似ている。  それにしても、このようなロケ撮影が素晴らしい作品を観ていると、自宅に大きいスクリーンと最新の音響設備を備えたホームシアターがあったら、とつくづく思う。どこまでも続く黄色い砂漠、砂を含んだ乾いた青空、広大な土地を歩くラクダの姿を自宅で繰り返し観賞できたらどんなに素晴らしいだろうと他のどの作品を観た時よりも強く思う。だが、絵画のように美しい映像は我が家の“普通”の21インチテレビスクリーンでも十分楽しめたことは付け加えておこう。久々に長時間にわたって本作を堪能したが、一秒たりとも飽きることがなかった。これこそ名作が名作である所以なのではないだろうか。

■あの巨匠も興奮。リーン監督と過ごした至福の時

 第一次大戦の1914年。アラビアはドイツと手を組んだトルコの圧政下にあった。英国はドイツ連合軍に対抗するため、アラブに精通するロレンスを送りこみ、状況を把握するよう命じた。豊富な知識と斬新な戦略をもってアラブの王族、ファイサル王子の軍事顧問となった彼は、独自のゲリラ戦法により反乱軍を指揮。アラブの英雄として祭りあげられるようになる。

 何しろ『アラビアのロレンス 完全版 デラックス・コレクターズ・エディション』というだけあって、特典映像がゴージャスだ。本編だけでも魅力なのだが、メイキングが約1時間も入っていたり、撮影の舞台裏、公開当時の宣伝キャンペーンの様子などがぎっしりと収録されている。DVD−ROMフィーチャーとして史実に基づいて作られた資料も収録されているので、これを観れば『アラビアのロレンス』通になるのも夢ではない。  そんな魅力的な特典映像の中でも特にユニークなのが、スティーブン・スピルバーグが本作について語る映像だ。好きな映画について語るスピルバーグは、巨匠や天才というより単なる一映画ファン。本作を「奇跡だ」と語り、高校生で始めて作品に出会った時の気持ちや、崇拝してやまないリーン監督と会った時の感動などを興奮気味に語る姿がなんとも微笑ましい。実は、スピルバーグは本編フィルムの復元に携わっている。復元版の試写の際、リーン監督の隣に座り、DVDの音声解説さながらワン・シーンごとに説明を受けたのは至福の経験だったと語る。作品を通した間接的な交流も含め、こうして遺産はいつまでも受け継がれてゆくのだろうか。名作を生む作り手たち自身、名作を愛することから才能を開花させるきっかけを掴んでいるに違いない。そんな背景が手に取るようにわかる証言の数々をぜひお楽しみいただきたいものだ。本編文句なし、特典盛り沢山。だからDVDは2枚組。それで3980円なのだから、これは絶対買い、なのである。



■片面2層
■画面サイズ:シネスコサイズ(16:9)
■収録時間:Disc1,本篇139分
      DISC2,本編88分
■音声仕様:
  1,英語 5.1chサラウンド
  2,英語 2.0chサラウンド
  3,日本語 5.1chサラウンド
 
■メイキング・ドキュメンタリー
「名作誕生秘話」(約61分収録)
■スティーブン・スピルバーグ
『アラビアのロレンス』を語る
■撮影の舞台裏
■ニューヨークでのプレミア
■タレント・ファイル
■オリジナル劇場予告編集
『アラビアのロレンス』
『戦場にかける橋』
『ナバロンの要塞』
■公開時の宣伝キャンペーン


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