音楽に合わせて波形が揺れ動く、VFDオーディオスペクトラムアナライザを試してみた
今回紹介するアイテムは「VFDオーディオスペクトラムアナライザ DN-915709」。いまではやや懐かしくなりつつある、オーディオ信号に反応するスペクトラムアナライザだ。販売価格は税抜き4,500円(税込4,860円)。
音楽に合わせて波形や棒グラフがグラフィカルに変化するスペクトラムアナライザ
ミニコンポやカーオーディオなどでお馴染みだったスペクトラムアナライザ。いまではエンカウント率が減少しており、下手をすると見たことがない世代もいそうなのだが、ともあれ、例によって製品名そのままの製品だ。
サイズは80×179×52mmで、サイズ感としては1DINに近い。また液晶部分も大きく、室内にとりあえず置くだけでもけっこう目立つ。外観は黒基調となっており、側面パーツは3Dプリンタを使用しているのがよく分かる積層具合だ。
インターフェイス類は頂部に集中している。マイクとAUX IN/OUT、マイク入力・AUX入力切換ボタン、表示モード切替ボタン、リモコン受光部、側面に電源。
またリモコンが付属しており、表示の切り替えや明るさの調整などが行なえるのだが、受光部が本体内部よりにあるため、真正面からでは応答しないことが多い。なおリモコン操作については、付属のマニュアルには具体的に記載されていないため、上海問屋の製品紹介をチェックしたほうがいいだろう。
表示はスペクトラムアナライザモードと時計モードのふたつがある。スペクトラムアナライザモードの表示は18パターンと豊富。大変気持ちよく動くとともに、サウンドプレイヤーソフト「Winamp」を思い出してしまった。
時計モードについては5パターン。言語変更機能がないため、時計として活用できるのは2パターンになるだろうか。
上記しているように、マイクとAUX切換があり、マイクを使用する場合は、システムに組む込む必要がなく、その辺に置くだけでいい。システムに組み込む場合は3.5mmステレオ端子を使用するため、音質への影響が気になる人もいるハズ。そういった背景からマイクが用意されているようだ。
付属品には6角レンチもある。これはとくに使用開始にあたり出番はない。メンテナンス用かしらと考えたのだが、メンテナンスする要素もない。よって分解用であろうと判断している。
すでに触れているようにリモコン操作に難があるため、受光部を動かしたいだとか、5インチベイに埋め込みしやすそうだから、分解したい、車に搭載したいなどなども配慮しているようだ。そのため、分解や改造難易度は低めだ。ただ組み直すとなると、ややアグレッシヴな設計であるため、苦戦する人がいるかもしれない。
何を思い出すかは年齢依存となるが、ともあれ遭遇率の減っているオーディオスペクトラムアナライザになる。スペクトラムアナライザがないと落ち着かない人であれば、満足度は高いだろう。配線不要であるのもお手軽でいい。また分解・改造がしやすい作りであるため、PCケースや車両に移植できる可能性も秘めている。
清々しいくらい趣味用途のアイテムとなるが、初回入荷分は即売り切れてしまったことからも、特定世代に突き刺さっているモノと思われる。というわけで、刺さってしまった人はポチろう。
VFDオーディオスペクトラムアナライザ DN-915709
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