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2025年6月12日   [各種サービス、インタビューなど

中の人が緊急暴露! 今明かされる「ドスパラTV」の真実!――“改造バカ”高橋 敏也氏によるセルフレポート

  • 「ドスパラTV」レギュラーの村井 理沙子さんと高橋敏也氏。番組は間もなく10年目に突入する

 毎度お騒がせしております、改造バカこと高橋 敏也です。今回の「ドスパラでGO!」は緊急でも暴露でもなく、2016年9月1日からネット配信が始まったドスパラTVに関してお話したいと思います。え? じゃあなんで「緊急暴露」とかタイトルにしたかって? そりゃあ単純に興味を引きたかったからですよ。

 それはさておきドスパラTV、先ほども書いたが2016年の9月1日に第1回が「週刊ドスパラTV」としてネット配信された(現在の名称は「ドスパラTV」)。2016年となると今からざっと9年前、私のような初老にとって9年前は気の遠くなる過去だ。

 そして2025年5月には第432回を迎え、ネット配信番組としてはかなりの長寿コンテンツとなっている。ちなみにこの432回分にはスペシャル回やイベント回などでカウントされていないものもあり、実際には500回近くの配信が行われている。2025年2月までは「毎週木曜日20時から」の配信、2025年3月からは第2・第4木曜日の隔週配信となっている(開始時間は同じ)。

 ではそのドスパラTV、具体的には何を配信しているのだろう?

■ 9年目に突入した長寿コンテンツ「ドスパラTV」とは何ぞや?

 ざっくり言ってしまうとドスパラTVの使命は「ドスパラの今を伝える配信」ということになる。ドスパラを運営するサードウェーブをスポンサーとして、ニコ生、YouTube、そして最近ではX(旧Twitter)でライブ配信を行う。ライブ配信終了後は一部を除いてYouTubeの「ドスパラ チャンネル / Dospara Channel」でアーカイブを視聴可能だ。

 現在の主な配信内容はドスパラにおける各種自作パーツの売り上げランキング、店舗セール・イベント情報、注目の新製品情報などである。以前は特価情報なども毎週配信していたが、リアルタイム視聴ならまだしもアーカイブ視聴となると、ガチのリアルタイム情報は通用しづらい。このため特価情報は省かれることとなった。またドスパラ担当者のアイディアでさまざまなコンテンツが追加されることもある。最近では日本全国にあるドスパラ店舗を動画紹介しているが、これはドスパラの番組担当者が発案したものだ。

  • 配信内ではさまざまな製品情報やSNS連動イベントなどを発信するなど、濃密な内容を展開

 新製品情報に関しては新しい注目製品を紹介するのはもちろんだが、自作パーツ業界においてはスペシャルコンテンツとなる新CPUや新GPUはその登場に合わせて大きく取り上げる。場合によってはスペシャル回という形で特集し、ゲスト登壇者をメーカーから招いて配信する。新CPUではAMD、Intelからのゲストはもちろん、新しいCPUが来たら新しいマザボということで、マザーボードメーカーからのゲストが登壇することも多い。

  • メーカー担当者もゲストとしてたびたび登場。現場取材の当日はADATA 濱崎 善光氏が参加していた

 内容的にぜひ注目してほしいのが、ドスパラのキャンペーン情報、セール情報である。ドスパラTVは「ドスパラを活用してもらう」ための配信である。その点、キャンペーン情報やセール情報をチェックしていただき、自分に合ったものを見付けたら迷わず使い倒していただきたい。またランキングや新製品情報ではその時点での製品価格を表示している。実はこれが結構使える情報なのだ。「あれ、欲しかったあの製品が今はこんな価格なの!?」と驚くことも多いはずだから。

 そのほか興味深いのは自作パーツのランキングである。最近CPUのランキングが変動に乏しくコメントする側としても困るのだが、ランキング全体を中長期的に見ると自作パーツのトレンドというものが見えてくる。たとえば私が注目していたのは「DDR4メモリからDDR5メモリへの移行」であるとか、メインストリームとなるストレージの容量などだ。現時点(2025年5月)ではDDR4とDDR5の価格差はかなり縮まったが、まだまだDDR4優勢といった印象だ。しかしこれも2025年中にはひっくり返るだろう。

 上記のような内容をMCとして改造バカこと不肖・高橋敏也が、そしてアシスタントMCとして声優の村井 理沙子さんが担当してライブ配信する。それがドスパラTVなのである。

  • 本番中の村井さんと高橋さん

■ プロによって支えられた配信

 そんなドスパラTVは都内某所にあるネット配信の専門スタジオで撮影されている。配信開始数時間前には配信の準備が始まり、そこに演者である村井さんや私が合流する。またドスパラの番組担当者もスタジオに入る。配信開始前には入念なリハーサルが行われ……ない!(後述)。配信時間になるといつものようにドスパラTVは始まり、ほぼ1時間15~30分でいつものように終了する。実はこのいつものように始まって、いつものように終わるのが大変なのである。ネットのライブ配信では。

  • 配信当日の事前打ち合わせ。ゲスト回な上に内容盛りだくさんだったため念入りに……と思いきや、ポイントを押さえてサクッと終了
  • 本番前のリハーサル中。カメラや音声のチェックに加えて、本番で使用するパワポのスライドの確認も

 その「いつも」を支えてくれているのがネット配信のプロフェッショナル、プロデューサーをはじめとするスタッフたちだ。もちろん専門スタジオだけあって機材も通信環境などもネット配信にスペシャライズされている。それでも大変なのがネット配信、トラブルがいつ起きてもおかしくない世界なのだ。が、私が記憶している限りドスパラTVでは配信元のトラブルで中止になったことはないはずだ。そこがプロの仕事なわけだが、残念なことに配信先のサーバーなどでトラブルとなることはしばしば発生するのだが。

  • ドスパラTVの配信スタジオの機材群。カメラ4台体制で生配信を実施している
  • 音声ミキシングや映像のスイッチングは別室(放送局で言うところの副調整室)でコントロール

 さて先ほど「リハーサルが行われ……」と書いたが、ドスパラTVではスペシャル回やゲスト回を除いてリハーサルが行われることはない。村井さんや私の手元に来るのは番組内でみなさんにお見せするパワポのデータのみ、あとはドスパラ番組担当者から注意事項が事前に説明されるぐらいだ。あとは最初から最後まですべてが言うなればアドリブで進んでいくのである。

 実はこの番組が始まった当初、確か最初の3回ほどはちゃんとプロの演出家に依頼して作成された脚本が用意されていたのだ。しかしその脚本を一切無視して番組を進めたのが私、不肖・高橋なのである。と言うのも私の場合、そもそも脚本にそって話をすることに慣れておらず、逆に脚本があると話を進めづらくなってしまうのである。

  • 本番で流す動画をチェック
  • この日はネタが非常に多かったため、スライド枚数がどエラいことに。リハを進めながら程よい尺調整を詰めていくあたり、さすがの長寿コンテンツ

 こうした背景もあってデータはあるけど脚本はない番組としてドスパラTVは成立してしまい……傍若無人な私の進行を見事にフォローしてくれているのが声優・村井 理沙子さんである。

■ 「むっこ」こと村井 理沙子さんという存在

 ドスパラTVがなぜここまで長寿たり得たのか? ドスパラを運営するサードウェーブさんがスポンサーを続けてくれていることはもちろん前提としてあるのだが、それ以外にも大きな要素として私は声優であり舞台俳優でもある「むっこ」こと村井 理沙子さんの存在が大きいと思っている。彼女なくしてドスパラTVは成り立つのか? 正直な話、かなり難しいと思う。ちなみに「むっこ」というニックネームはドスパラTVで公募して採用したものだ。

  • 本番前にお弁当でエネルギー補給する村井 理沙子さん。かつてはPCのことは全然知らなかったそうだけど、現在はすっかりPCお姉さんに

 むっことは本番組の立ち上げに伴って初めて会ったわけだが、初対面の印象は「ハキハキして頭のいいきれいな人だな」というものだった。ほとんど打ち合わせらしいものもなく初配信に挑んだのだが、村井さんはアシスタントの役割を見事にこなしてくれた。

 これはいい相棒を得たものだと思っていたら第5回でむっこは本来の姿を見せたのだ。奇しくも私の誕生日は9月25日、9月29日に放送された第5回は「53歳」になった直後だったが、それをむっこが「53、ゴミですね!」と言い始めたのである。そのとき、私の脳裏をよぎったのは「ついに本性を現したかっ!」である。

【週刊ドスパラTV 第5回 (運命のゴミ回、加藤 勝明さんがゲスト)】

 薄々気付いてはいたのだ。むっこがただ単にレスポンスと頭の回転が速いだけの人ではないということは。なおむっこによればこの「ゴミ」呼ばわりは「プロデューサーの指示」だそうだが、ぜひみなさんもアーカイブをチェックしてほしい。とてもうれしそうに目を輝かせながらおっさんを「ゴミ」呼ばわりする美人さんが見られると思う。まあ当時も今も私としては「いいネタ拾って来たな~」ぐらいに思っていたが、それと同時に「この子はなんか違う!」かもと確信したのはここだけの話。

 冗談はさておきアシスタントMCとしてのむっこには、的確なリアクションをくれる頭の回転の速さがある。そしてもう一つ重要なことは飽きずにこの不肖・高橋をフォローしてくれるということだ。なんかよく分からない変なおっさんが、よく分からないPCのことをグダグダしゃべる状況によくもまあしっかりついて来てくれること。嘘偽りなく言うがおそらく私だけだったならドスパラTVは短命に終わっていたと思う。視聴者だけでなく私自身「もういいんじゃないか」ぐらいに考えて終わっていたかもしれない。

 しかしむっこという存在がドスパラTVにバラエティ感をもたらしてくれ、ここまでの長寿番組になったと思っている。それだけの力をむっこは持っているのである。力はまあ物理的にも。

  • お二人の軽妙なトークはドスパラTVの魅力

 余談だがむっこがドスパラTVのアシスタントMCに選ばれた理由だが、番組プロデューサーいわく「高橋さんガタイがいいから、それに負けない大きな人がいいと思って」ということらしい。プロデューサーとの面談当時、むっこはPCこそ使っていたものの、特に興味はなく番組開始当初は本当にPCに関してはよく分からなかったとのこと。それが今では自作PCを1人で組み立てられる上に、友人知人からPCに関して相談されることも多いと言う。

 確かにむっこの自作PCに関する知識は、組み立てという物理的な面も含めてかなり深くなったと思う。ドスパラTVの9年という月日はまったくの素人を「ジサクPCチョットデキル」へ変貌させたのである。まあ、できればもう少していねいさが欲しいところではあるのだが……。

■ ドスパラTVの命運を決めるのは視聴者さんのみなさん

 ドスパラTVを続けた9年、本当にいろいろなことがあった。順調に回数を重ねつつ、100回目・200回目の配信を記念したリアルイベントを開催した(もちろん配信した)。また全国のドスパラさんへ赴き、店頭などのスペースをお借りして出張ドスパラTVと銘打って、やはりリアルイベント兼配信を行った。このリアルイベント兼配信は、生で視聴者のみなさんと触れ合う実に貴重な場だった。だが、そんなリアルイベントもコロナ禍のせいで開催不能になってしまう。

 コロナ禍にあっては、リアルイベントはおろかライブ配信の存続さえ危ぶまれた。スタジオという小さな密閉空間に演者やスタッフが集まるわけにはいかないからだ。そんな状況をたとえば演者、すなわちむっこと私が別のフロアで撮影をするなどの工夫で乗り切った。もちろんリモート出演などの手法も活用した。

  • 本番中のスタジオの様子。今回のゲストが中央に

 それもこれも乗り越えて9年目に突入したドスパラTVだが、まだここしばらくは続きそうな気配である。もちろん本配信の存続を決めるのはスポンサーであるドスパラを運営するサードウェーブさんであり、むっこや私はそれに従うだけなのだが……まじめな話をすると本コンテンツの存続を左右するのは視聴者のみなさんなのである。

 ドスパラTVのようなコンテンツは効果測定が難しい。配信内容によってドスパラさんの売り上げに増減するといった効果が数字化できればよいのだが、それは大変難しい、というかほぼ不可能。しかし配信番組には分かりやすい指標もある。そう、それが同接数(ライブ配信の視聴者数)であり、視聴回数なのである。この数値が高ければ「ドスパラTVは注目されている」という証拠になるのだ。なのでみなさんにはぜひチャンネル登録をしていただき、可能でしたらグッドボタンをクリックしていだたきたい。それが本コンテンツの存続につながり、さらにむっこや私のやる気へとつながるのだ。

 あくまで仮定の話だが、このままドスパラTVがつつがなく配信を続け私が64歳を迎えたあかつきには、たぶんむっこが「64、ムシムシ!」などと言ってくれるに違いない。その日を目指してドスパラTV、ライブ配信を重ねてまいります。ご視聴、よろしくお願いいたします!

【2016年9月1日の週刊ドスパラTV、記念すべき第1回放送】

【2025年5月21日配信の最新回(第432回)】

ドスパラ チャンネル / Dospara Channel
https://www.youtube.com/@DosparaChannel

<派生コンテンツ>村井理沙子のPCゲーム道【ドスパラTV】
https://www.youtube.com/playlist?list=PLsqiJ9aSbiQJzNXp5OfJZ2bf6v7pbN5dC

週刊ドスパラTV アーカイブその1
https://www.youtube.com/playlist?list=PLsqiJ9aSbiQICqQJkj4YqGDpD0OBnUUCH

週刊ドスパラTV アーカイブその2
https://www.youtube.com/playlist?list=PLsqiJ9aSbiQLj_l_tknTLZSD8W5x774Bk

ドスパラTVの記念放送など
https://www.youtube.com/playlist?list=PLsqiJ9aSbiQKBLz2f3g-sXXxEreZptbQT

日本各地のドスパラ店舗より:ドスパラ仙台店

ドスパラ仙台店
店長 趙宇さん

ドスパラ仙台店は、オープン25年以上の老舗です。ここ、宮城県はもとより、隣県のお客様にもご愛顧いただいております。知識豊富な専門スタッフがオフィス用、ゲーミング用やクリエイター用など、さまざまな用途に合わせて、お客様お一人お一人に最適なご提案をいたします。

店頭での修理も対応可能なので、パソコンを買った後も安心してご利用いただけます。ぜひお気軽にお立ち寄りください!

ドスパラ仙台店
https://www.dospara.co.jp/shop/sendai.html

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