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超初心者がつみたてNISAデビュー。意外と簡単だった

楽天証券で証券口座を開設し、つみたてNISAを始めました

投資について知識のない超初心者の筆者が、家計コンサルタントの横山 光昭さんに相談して、投資デビューする本企画。計3回に渡ってお届けする予定で、第1回第2回では、iDeCoとつみたてNISAはそれぞれどんな人に向いているか、初心者にオススメの商品などを教えてもらいました。

第3回となる今回は実践編として、証券口座を開設して実際に商品購入するまでをレポートします。横山さんに相談して、筆者はつみたてNISAを始めることにしました。

まだ子供が小さく、定年まで働くか正直わからないので、60歳まで売却できないiDeCoはちょっと心配。投資期間が20年で、途中で売却できるつみたてNISAにしたという訳です。iDeCoとつみたてNISAの詳しい違いは、第2回「iDeCoとつみたてNISA どっちを選ぶべき? プロに相談してみた」をご参照ください。

家計コンサルタント・横山光昭さん

まずは証券口座を開設。楽天証券で申込み

投資を始まるのにまず必要なのが、「証券口座を開設する」こと。横山さんのオススメは手数料の安いネット証券で、特に「楽天証券」「SBI証券」「マネックス証券」。

筆者は楽天証券で口座開設をしました。同時に楽天銀行の口座開設も申込んだのですが、これは楽天証券の口座への入金を楽天銀行からするとメリットがいくつかあるため。入出金の手間がラクになることや、楽天証券と紐付けることで楽天口座の普通預金金利が年0.10%になるなどのメリットがあります。

もちろん楽天口座を持っていなくても楽天証券は使えるので、楽天証券のみの口座開設でも問題ありません。

横山さんのオススメはネット証券。筆者は楽天証券で口座開設しました
楽天証券と楽天銀行を連携すると色々メリットがあります

申込みは楽天証券の口座開設ページから行ないます。メールアドレスを登録し、運転免許証やマイナンバーカードなどを撮影して、本人確認の手続き画面にアップロードします。このときスマートフォンから行なうと、最短で翌営業日にはログインIDが発行されます。

申込みで迷う人が多いのが、「特定口座を開設する/しない」を選択する項目。特定口座とは、投資利益を得て納税が必要なときに確定申告が簡単になる取引口座のことを言います。

後々普通の株式投資もしたくなるかもしれないなど、迷う場合はひとまず納税の手間が少ない「特定口座開設をする」を選ぶことを横山さんは勧めています。「源泉徴収あり/なし」を選ぶ欄もありますが、最初のうちは「源泉徴収なし」が良いとのことです。なお、この項目は後からも変更できます。

私は楽天口座の開設も同時に申し込んだので開設完了までに2週間弱掛かりましたが、操作自体は手順に従うだけなので簡単にできました。

楽天銀行も同時に申込み、楽天証券のIDと楽天銀行のキャッシュカードなどが郵送で送られてきました。申込みから開設完了までに掛かった期間は2週間弱

つみたてNISAの口座を申込み

証券口座が開設できたら、今度はつみたてNISAの口座申込みをします。これも楽天証券のマイページから手順に従うだけなので、特に難しいことはありませんでした。1つ注意したいのは、NISA口座の区分が「NISA」と「つみたてNISA」の2種類あり、これらは併用できないこと。投資額など条件が違うので「つみたてNISA」を選択します。

本人確認書類とマイナンバーカードをアップロードしたら、今度は税務署の審査に移ります。審査期間は1~2週間で、私は約1週間で審査完了しました。

証券口座の開設後、今度はマイページからつみたてNISAの口座申込みをします

いざ投資。商品を選んでつみたて設定へ

税務署の審査が終わり、無事につみたてNISAが利用できるようになりました。商品購入は、楽天証券にログインした状態で上部に表示されている「NISA・つみたてNISA」を選択。

さらに「ファンドを探す」から商品購入ページに移ります。楽天証券がおすすめしてくれるプランもありますが、「自分で一から選ぶ」をクリックして、つみたてNISAファンド一覧を見ながら選びました。

楽天証券にログインした状態で、上部タブから「NISA・つみたてNISA」を選択。「ファンドを探す」をクリック

横山さんがオススメしていたのは、「楽天・全世界株式インデックスファンド」と、「eMAXIS Slim(イーマクシス スリム)シリーズ」の全世界株式。投資に慣れてきたら全世界株式だけでなく、米国株式や先進国株式など、自分で調整するのも良いとのこと。

投資初心者ですが筆者が選んだのは、「eMAXIS Slim」シリーズの「米国株式」「全世界株式」「先進国株式」の3商品。商品詳細ページから、ファンドスコアや買い付けランキングなどを見て上位のものを選び、配分もひとまず均一に設定しました。この方法が最適なのかはわからないですが、まずは皆が買っているものを買ってみようの精神です。

選んだ商品について横山さんに意見をもらったところ、「将来も見込めそうな商品ですし、配分の仕方もよいと思いますよ」とコメントをいただきました。

「eMAXIS Slim」で検索

商品をカートに入れたら、「一括積立注文」をクリックして、注文ページに移ります。つみたてNISAは、毎月一定額で商品を購入する「積立」方式なので、金額や積立タイミングなどを設定します。

まずは積立注文の引き落とし方法と、積立指定日を選択。楽天証券の場合、楽天カードでのクレジット決済と、楽天銀行からの引き落とし、その他金融機関からの引き落としに対応しています。

積立注文の引き落とし方法を選びます

楽天カードを持っていると、決済額100円につき1ポイントの楽天ポイントが付与されてオススメとのことですが、筆者は楽天カードを持っていないので楽天銀行を選択。楽天銀行との紐付け「マネーブリッジ」設定は簡単にできました。なお楽天銀行を使う場合は、「積立指定日」を1~28日の中から希望の日に設定できます。

それ以外の金融機関と紐付ける場合は、各銀行のネットバンキングサービスを呼び出して行ないます。この場合、「積立指定日」は原則7日と24日のどちらかを選択できます。なお、引き落としに係る手数料はいずれも無料です。

楽天銀行以外の金融機関と紐付けることも可能です
その場合「積立指定日」は原則7日と24日のどちらかの選択になります

積立金額は月33,333円まで。ボーナスや増額設定もできる

そのまま積立注文ページをスクロールすると。今度は積立金額の設定です。つみたてNISAは年40万円まで非課税で投資できるので、積立可能額は月33,333円になります。

そこにさらにボーナス設定をしたり、今年の非課税枠の余りを増額で使い切るかなどの選択項目があります。

筆者は11月から始めるので、非課税の投資枠が33万円ほどあります。ですが投資の基本は「分散・長期・積立」で、33万円を一気に投資するのは気が引けてしまうので、ここでは増額に「設定しない」を選んで一旦保留にしました。

なおこのときにボーナス設定や増額設定を行ない、金額を入力すると年間積立プランを図で表示してくれます。悩む方は一度ここでシミュレーションしてみるのも良さそうです。

積立可能額は月33,333円まで
ボーナスや増額設定をする場合、金額を入力すると年間積立プランでシミュレーションできます

次に積立金額の配分を設定。今回は3つの商品で積み立てることにしたので、月33,333円をどう配分するか設定します。ひとまず今回はすべて均一にしました。

最後に大事なのが「分配金コース」の設定。これは、投資信託による分配金の利益をお金で受け取る「受取型」か、再び投資に回す「再投資型」かを選択するもの。「再投資型」を選択すると、決済による分配金が自動で再投資され、投資額が増えてよりよい成果が期待できます。商品ごとにコースを選べますが、すべて「再投資型」を選択しました。

最後に楽天ポイントの設定をするかを選んだら、「目論見書の確認へ」をクリックして最終確認へ。すべて問題がなかったら、口座申込時に設定した暗証番号を入力して「注文する」をクリックして注文完了です。

積立金額の配分を設定。ひとまず今回は均一にしました
「分配金コース」設定。「再投資型」を選択
最終確認画面。すべて問題がなかったら暗証番号を入力して「注文する」

口座を開設してしまえば何とかなる

無事に第1回の積立指定日を迎え、最初の積立が完了しました。まだ始めたばかりなので資産に動きはありませんが、これから毎月積み立てていく中で推移などを見るのが楽しみです。

実際に商品購入まで行なってみて、難しいところもありましたが口座開設を終えてしまえば何とかなるなと思いました。始めは何もわかりませんでしたが、今では用語も理解できるようになり、つみたてNISAを活用している友人とどの商品を買っているかなどで盛り上がれるようになりました。

長く続けることが大事なので、定期的にチェックしつつも値動きなどは気にしすぎないようにし、コツコツ積み立てていきたいと思います。

私の場合は年の途中から始めたので非課税枠の残りの33万円を使い切ろうか悩みますが、1月から始めた場合は毎月同じ額を積み立てられます。今から申し込めば2022年1月から始めるのに間に合うので、気になる方はまず口座開設から始めてみましょう。

第1回の積立が完了しました。今後は自動で銀行口座から引き落とされます

また、今回アドバイスをしてもらった横山さんの新刊「知識ゼロですが、つみたてNISAとiDeCoをはじめたいです。」では、さらに詳しくつみたてNISAとiDeCoの始め方が紹介されています。興味を持った方はぜひこちらも参考にしてみてください。