いつモノコト

バランス接続の音が痛快 スマホ用スティックDAC「GO link 2 Max」

iFi audioのスティック型USB-DACアンプ「GO link 2 Max」が8月7日に発売されたので、さっそく買ってみました。店頭での価格は15,950円でした。

スティック型USB-DACアンプとは、スマートフォンなどにUSBで接続し、有線のイヤフォン(もしくはヘッドフォン)をつなげて、再生するハイレゾ音源ファイルを高音質に楽しめる機器です。

私は有線イヤフォンを使う際に、前モデルの「GO link Max」を使っていたのですが、今回のモデルは性能向上に加え、スマートフォンアプリでいろいろ管理できるようになったという進化点が気になったので、前モデルを下取りに出して買い替えてみました。

GO link 2 Maxを通して音楽を聴くと、解像度が高く、低音域から高音域まで優等生的なバランスだと感じます。どんなジャンルのハイレゾ音源でも「ストレートに楽しめる」と思いました。商品の位置付け的には“入門用”だと思いますが、かなりレベルが高いと感じます。

GO link 2 Max

アプリでファームウェアアップデートを簡単にできるのもいいですね。今後、機能が拡張されるとのことなので、それも楽しみです。なお、GO link 2 MaxはiPhoneでも利用できますが、アプリ「Nexis」の全機能が提供されるのはAndroid版アプリのみとのことです。

留意点があるとするならば、USB接続で駆動する都合上、スマホのバッテリーをそれなりに消費してしまうという点です。外出時に長時間使用する場合、後からスマホを充電できるモバイルバッテリーは忘れずに携帯したいところです。

アプリで設定や管理が可能になりました

GO link 2 Maxの“Max”とは、バランス接続プラグ(4.4mm、5極)にも対応している2系統出力のモデルのことです(3.5mmステレオミニプラグで1系統出力の「GO link 2」もすでに発売されています)。バランス接続は専用端子で実現されており、ポータブルオーディオ界隈では4.4mmで5極のプラグがスタンダードになりつつあるようです。

GO link 2 Maxは2系統出力です
4.4mmで5極のプラグ

お気に入りのイヤフォンのケーブルはすでに4.4mmのバランスプラグにカスタムしてありましたが、今回GO link 2 Maxを導入するのにあわせて、以前よく使っていたゼンハイザーのヘッドフォン「HD25」をひっぱり出してきて、初めてバランス仕様のケーブル・プラグに交換してみました。

バランス接続での再生は、音像が整理され、空間表現がグッと改善されて、格上の製品になったかのような進化を感じられるのが魅力です。HD25で聴くと、キレのあるシャープな音が楽しく、聴いていてスカっとする“痛快さ”があります。スマホの音楽再生アプリは「Neutron Player」で、UIは前時代的ですが、USB-DAC用のさまざまな設定があり、非常に明瞭でダイレクト感のある再生をしてくれます。

「バランス接続のHD25」+「GO link 2 Max」+「Neutron Player」の組み合わせ

「バランス接続のHD25」+「GO link 2 Max」+「Neutron Player」でしばらく聴き込んでいましたが、改めて気付かされたのは、ハイレゾ音源だけでなくロスレス音源(16bit/44.1kHz、CD品質)のファイルもかなり綺麗に聴かせてくれるということでしょうか。

ハイレゾ版の配信がなくロスレス版しか存在しない曲は、(ハイレゾに傾倒していると)スルーしたり再生の序列を下げたりしがちでしたが、優良録音という前提はあるにせよ、スルーしていたロスレス版を買ったり、ライブラリの中にあるCD全盛時代の曲を聴き直したりして、音楽の探索がまた楽しくなりました。

太田 亮三