ミニレビュー

撮ってすぐ印刷「KODAK Memo Shot ERA」 感熱式で気軽に使える

KODAK Memo Shot ERA

以前から写真撮影が趣味で、特に撮った写真をデータではなく紙に印刷して手元に残すのが好きです。写真を部屋に飾ったり、日記に貼り付けたりしながら楽しんでおり、これまでにいくつかの方法で写真を撮影・印刷してきました。

最初はフィルムカメラで撮影した写真を現像していましたが、フィルム代や現像代の高騰をきっかけに、リコーのコンパクトデジタルカメラ「GR III」で撮影し、富士フイルムのスマートフォン用チェキプリンタ「instax mini Link 2」で印刷するようになりました。

その後、チェキフィルムも価格が上がり、入手しにくい時期もあることから、最近はチェキプリンターから感熱式プリンター「Phomemo M02 Pro」に代えて、「KODAK CHARMERA」などの小型カメラで撮影した写真を印刷しています。

現状の組み合わせには満足していますが、撮影と印刷にはそれぞれ別の機器を使います。チェキなどのインスタントカメラなら1台で撮影から印刷まで完結しますが、ランニングコストが気になります。

そこで目に留まったのが、カメラと感熱式プリンターを一体化した「KODAK Memo Shot ERA」です。価格は本体と用紙1ロールのセットで7,990円。筆者はAmazonのセールで5,990円で購入しました。

撮影から印刷までを1台で行なえるこの製品は、普段の組み合わせと比べて使い勝手がどう違うのか。実際に購入して試してみました。

KODAK Memo Shot ERAについて

KODAK Memo Shot ERAは、トイカメラと感熱式フォトラベルプリンターを組み合わせた製品です。本体はフィルムのパトローネを思わせるデザインで、サイズは60×60×105mm、重量は210gです。カラーはイエローとホワイトの2色を用意しています。

印刷方式はモノクロの感熱式で、粘着剤付き用紙(ステッカーラベル)を使用します。ステッカー1枚のサイズは46×69mmで、1ロールあたり印刷枚数は30枚です。

シャッターボタンは本体上部とディスプレイ横の2カ所に用意されており、持ち方に応じて押しやすい方を使えます。カラーのディスプレイも搭載しています。

シャッターボタンはカメラのマークが表記されている2カ所に用意
カラーのディスプレイを搭載しています

Bluetoothにも対応しており、専用アプリ「KODAK MEMO」を利用すれば、iOSやAndroidスマートフォンで撮影した写真も印刷できます。充電端子にはUSB Type-Cを採用しています。

握って撮り、その場で印刷できる面白い製品

KODAK Memo Shot ERAを使って、まず面白いと感じたのが撮影時の持ち方です。一般的なカメラとは異なり、本体を手で握るようにして撮影します。感覚としては、家庭用ビデオカメラに近い持ち方です。

撮影時の持ち方

撮影すると、すぐにその写真を印刷するかどうかを選ぶプレビュー画面が表示されます。撮った写真をその場で印刷できるのは楽しく、普段のカメラとプリンターの組み合わせとは違った撮影体験があります。

一方で、気になったのが撮影した写真を本体に保存できない点です。プレビュー画面で印刷せずに撮影モードへ戻ると、その写真は残りません。そのため、何枚か撮影してから気に入った写真を選んで印刷するといった使い方はできません。

プレビュー画面
印刷の様子

印刷品質については、感熱式としてはきれいだと感じました。ただし、KODAK Memo Shot ERA本体で撮影した写真をそのまま印刷するより、スマートフォンで撮影した写真を専用アプリ「KODAK MEMO」で編集してから印刷した方が、鮮明に仕上がりました。この点は本体での撮影にまだ慣れていないので、撮り方を工夫すれば仕上がりも変わってくるかもしれません。

KODAK MEMOのアプリ画面
上がKODAK Memo Shot ERAで撮影した写真、下がスマートフォンで撮影した写真

ランニングコストも抑えられています。専用リフィルは、調べたところ9ロール2,400円で販売されており、単純計算で1ロールあたり約267円です。1ロール30枚という仕様から計算すると、1枚あたり約9円になります。フィルムカメラやチェキと比べると、かなり気軽に印刷できます。

筆者はPhomemo M02 Proでは、サードパーティ製の安価な感熱紙を使っています。KODAK Memo Shot ERAでも安価な感熱紙が使えるのであれば、さらに気軽に印刷できそうです。

日記用にしばらく使ってみたい

KODAK Memo Shot ERAは、インスタントカメラのように撮った写真をその場ですぐに印刷でき、ランニングコストも安価なことが魅力の製品です。

筆者はすでに日常使いしやすいカメラや感熱式プリンターを持っているため、何枚か撮影してから好きな写真を選んで印刷できる現在の組み合わせの方が、使い勝手では優れていると感じます。

一方で、もしカメラも感熱式プリンターも持っていない状態から始めるのであれば、7,990円で撮影と印刷の両方ができるKODAK Memo Shot ERAを選ぶのはありだと思いました。

撮った直後に写真が紙になって出てくるのはやはり面白く、日記に貼り付ける用途にも相性がよいです。まだ本体での撮影には慣れていないので、もう少しきれいに印刷できる撮り方を探りながら、しばらく使ってみようと思います。

浅井 淳志