いつモノコト

軽い力でカットできる、オルファの段ボール用カッター「カイコーンPRO」

オルファ「替刃式カイコーンPRO」

オルファから段ボールの開梱用カッター「替刃式カイコーンPRO」が発売されたので買ってみました。ヨドバシ・ドット・コムで990円でした。替刃はまだ買っていませんが、2個入りで396円となっています。

段ボール用のカッターはさまざまなメーカーから発売されていますが、この製品はオルファがラインナップしていた固定刃の「カイコーン」をグレードアップしたものです。替刃式になり、握りやすく、各部のつくりも頑丈なものになっています。他社製品を見ると、段ボール用カッターとしてのこぎりタイプの波刃で切るものもありますが、カイコーンPROは切れ味の良いカッター刃で、軽い力で気持ちよく切れて、クズも出にくいのが良い点だと思います。

カイコーンPROを使ってみると、まずお尻にある金属製のテープスリッター(テープを割く突起)が、けっこう便利です。カッター刃のように鋭利ではないので、触れても大丈夫で、気を使わずに済みます。通販で荷物が届いた時は、まずはこれを使って貼られているテープにプツッと切れ目を入れ、そのまま裂きます。このテープスリッターにテープの糊が付いても、ハサミの刃と違い掃除がしやすいです。

カッター刃はステンレス製で、段ボールが二重になっているダブルカートンにも対応できる長さです。切ろうとする段ボール以外に刃があたらないようにガードが付いていて、指が入らない絶妙な間隔になっています(子供の指は注意が必要です)。左右どちらにも同じ刃が付いていて、向きを気にせず使えます。

金属製のテープスリッター
指が刃に触れないようになっています
握りやすく向きも気にしなくていい形状です

カイコーンPROを入手するまでは、段ボールをカットする際、道具を使わず、両手で引き裂いていました。なまじ簡単にできてしまうので、以前買ってみた波刃の段ボール専用カッターなども、結局は力をけっこう使い、時間もかかるということで、使わなくなってしまいました。そこで今回のカイコーンPROですが、カッター刃がしっかりしているからか、想像していたよりも軽い力で、スパーッと気持ちよくカットできて、これは常用できそう、という期待感があります。また、テープが付いた状態でも関係なくカットできてしまう点も気に入っています。特に手で裂いている時は、テープが残っているとそこで止まってしまうので、そういうことを気にせず作業ができます。

ポイントは床置き、刃の角度

まとまった量の段ボールが貯まったので、すべてカイコーンPROを使ってカットしてみたのですが、ちょっとしたコツやベストな使い方も見えてきました。

まず作業する場所ですが、段ボールを空中に持つのではなく、床に置くと非常に作業がしやすいです。その際、床が傷つかないよう、なにかマットをひくのがベストでしょう。置いた段ボールを手で押さえつければ、カットしている最中に段ボールが動いてしまうことがなく、カットする作業を非常にやりやすいです。

床での作業は空いた手で段ボールを押さえつけやすく、結果としてカットしやすくなるのでおすすめです

もうひとつは、最初の刃の当て方です。刃を当てる段ボールの端面がきれいな状態ならいいですが、そうではない場合、当て方によっては刃が綺麗に入らず、段ボールの生地がぐにゃっと押しつぶされて、刃が通りづらい状態になることがあります。これは、刃を当てている角度が直角に近い場合に起こりがちです。ポイントは、最初に刃を当てる際に、クイッと向こう側に押すようにして、斜めに刃が入っていくきっかけを作ってあげることです。サクッとした手応えがあれば、後は本体を押し付けるようにして引いてくれば、刃の斜めの角度が維持され、詰まることなくスパーッとカットできます。

端面に当てる際は刃の外側をあてて
向こう側に傾けるようにすると、刃の角度がつき刃が入りやすいです
そのまま本体を押し付けるようにして引いていくとカットしやすいです
本体を押し付けると、段ボールに対して刃が斜めになることが分かります

在宅時間が増えて、通販の利用も増加、結果として段ボールも貯まりがちな昨今ですが、カイコーンPROはスパーッと気持ちよくカットしてくれるので、けっこう活躍してくれそうです。

太田 亮三