いつモノコト

高い還元率と支払いの手軽さが魅力の「ドトール バリューカード」

ドトール バリューカード

「〇〇Pay」における大きなポイント還元のキャンペーンは少なくなりましたが、高い還元率と使いやすさで筆者が愛用しているのが、コーヒーショップチェーン「ドトール」の会員サービス「ドトール バリューカード」です。

ドトールという名前ではありますが、同じドトールのブランドであるエクセルシオールでも利用可能。カードは300円で購入でき、300円分のポイントが付与されているので実質無料となります。また、物理カード以外にスマートフォン向けのアプリも用意されています。

物理カードのほか専用アプリも用意されている

還元率は6.5%から。クレジットカードの組み合わせで実質10%超の還元も

還元率は2,000円以上のチャージで5%からのポイントが還元されます。さらに購入時にも100円ごと1ポイントが還元されるため、合計で6%の還元が受けられることになります。

また、毎月1日は1,000円以上チャージするだけで10ポイントがもらえる「チャージの日」が実施されています。ただし、1,000円では上記の5%は適用されないため、チャージの日も2,000円チャージすることで2,000円に対して10ポイント、0.5%還元という計算により、合計で6.5%の還元が受けられることになります。

年間の購入金額で還元率が上がる「ランクアップ」という制度も用意されています。入会直後は5%の「シルバーランク」ですが、1年間に2万円の購入で還元率が7%になる「ゴールドランク」、5万円で10%の「プラチナランク」が適用されます。チャージの日に毎月チャージするだけでゴールドランクは狙えるため、外出先でカフェに立ち寄ることが多い人であればゴールドランクは十分適用できるでしょう。

チャージ方法は店舗での現金チャージか、クレジットカードでのチャージが可能で、クレジットカードでチャージした場合はクレジットカードのポイントも還元されます。

筆者の場合、ランクはゴールドのため、チャージの日に毎月2,000円チャージする前提で8.5%の還元となり、さらにチャージは現在3%が還元されるVisa LINE Payカードを利用しているので、合計で11.5%の還元となっています。

ドトールバリューカードのランクシステム。筆者はゴールドランクで7%還元

ポイント還元と支払いをまとめて行なえる手軽さもメリット

こうした還元率の高さも魅力である一方、ドトール バリューカードを使う最大の理由はその手軽さです。専用アプリをインストールしておけばアプリを起動してバーコードを見せるだけで支払いだけでなく、ポイント還元もまとめて行なうことができます。

ドトールではdポイントにも対応していますが、dポイントを貯めるためにはdポイントカードを提示し、その上で決済を別に行なう必要があります。

その点、バリューカードならアプリを見せるだけでポイント還元も支払いもまとめて行なえます。そのため、dポイントなどの共通ポイントを使うより、バリューカードのほうが楽でお得です。

また、ドトール バリューカードはお店の公式アプリでもあるため、店員さんのやり取りもスムーズです。注文を終えたらアプリのバーコード画面を見せるだけですべてを理解してくれるため、決済方法を店員さんに伝えるなどの手間が必要ありません。

お店でのやり取りを極力少なくしたい筆者のようなタイプにとって、このやり取りのシンプルさこそが、ドトール バリューカードを使う理由になっています。

加入には物理カード購入が必要

ドトール バリューカードを利用する場合は、はじめに店舗で物理カードを購入する必要があります。現在のところアプリから新規にカードを作成することができないため、アプリしか使わない場合であっても物理カードが必要になります。機種変更でも再度カード情報の入力が必要なため、大事に保管しておきましょう。

ドトール バリューカードの物理カード。アプリ利用や機種変更時に必要

チャージはアプリまたはブラウザから可能で、一度クレジットカードを登録すると2回目以降はクレジットカード情報の入力が必要なくなる「かんたん決済」が用意されています。

一度クレジットカードで決済すると次回からはボタン操作のみでチャージできる

貯まったポイントを利用する場合は店員に「ポイントで支払いたい」という旨を伝えましょう。こちらから希望を伝えない場合、基本的にはチャージ金額から使われます。なお、チャージ金額が購入商品に足りない場合、ポイントとチャージを合算して支払う、という合わせ技も可能です。

普及率と使い勝手、還元率のバランスが取れた決済手段

クレジットカードや電子マネー、そしてコード決済の普及により、現金以外で支払うキャッシュレス決済の手段が格段に増えました。どの決済方法を使うかは人によってそれぞれだと思いますが、筆者は「普及率」「使い勝手」「還元率」という3つのバランスが決め手になっています。

ドトール バリューカードは、上記の通り高い還元率やコードを出すだけでポイント還元と決済が受けられる手軽さに加えて、ドトールやエクセルシオールであればほぼ間違いなく導入されているという普及率の高さも大きなメリットです。コンビニや飲食店ではキャンペーン状況によってどの決済手段を使えばいいか悩むこともありますが、ドトール バリューカードなら「ドトールやエクセルシオールなら間違いなくこれを使えばいい」と、決済方法を即決することができます。

大手衣料ブランドのユニクロも、「UNIQLO Pay」というドトール バリューカードに近い仕組みを導入しました。自分が普段使っているクレジットカードを登録でき、コードを見せるだけで会員特典獲得や決済をまとめて行なえるという手法は、今後さらに広まっていくのかもしれません。

甲斐祐樹

Impress Watch記者から現在はフリーライターに。Watch時代にネットワーク関連を担当していたこともあり、動画配信サービスやスマートスピーカーなどが興味分野。個人ブログは「カイ士伝