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メルカリ、海外ファンの“推し部屋”を原宿に再現 ミニ四駆やPlastic Love
2026年10月28日 17:38
メルカリは28日、海外の日本文化ファンの部屋を再現した没入型体験イベント「世界の誰かの推し部屋展」を、東京・原宿のWITH HARAJUKUで開催した。期間は11月1日までの5日間。無料かつ事前予約なしで入場できる。
同イベントでは、メルカリの越境取引実績をもとに、アメリカ、フランス、台湾に暮らす3人の架空のファンの「推し部屋」を再現。アニメやマンガ、ゲーム、シティポップなど、日本のポップカルチャー関連商品を中心に、メルカリで実際に取引された1,000点以上のアイテムを展示する。
各部屋に暮らす人物像は実際の越境取引実績をもとに設定されており、住人の好みや生活スタイルを反映した空間が作られている。海外のファンの自宅を訪れたかのような体験を通じて、日本の商品が海外でどのように楽しまれているのかを知ることができる。
来場者は、展示品に実際に触れたり、ゲームなどで遊んだりできるほか、アメリカの部屋では架空の住人を演じるキャストとの会話も楽しめる。また、展示品の一部には海外での実際の取引価格も表示し、日本では身近な商品が海外でどのような価値を持つのかを紹介する。
会場はWITH HARAJUKU(所在地:東京都渋谷区神宮前1-14-30)の地下1階スペースストリート。開催時間は10時から19時までで、閉館は19時30分。イベントには駿河屋が協力している。
アメリカ・フランス・台湾の「推し部屋」を再現
フランスの部屋は、日本のアニメやマンガ、コスプレが好きな28歳の女性をイメージしたもの。『ONE PIECE』のマンガやフィギュア、コスプレ衣装、ウィッグなどが並ぶ。
台湾の部屋では、ガンプラやミニ四駆などの玩具を収集する43歳の男性の部屋を再現。ガンダムのプラモデルをはじめ、ポケモンカードやミニ四駆など、幅広いコレクションを展示する。
アメリカの部屋は、シティポップやレトロ文化を愛する37歳の男性がモデル。竹内まりや「Plastic Love」などのレコードやレコードプレーヤー、スーパーファミコンなどを用意し、住人と会話もできる。
メルカリによると、越境取引では国や地域によって人気のある日本のポップカルチャー商品が異なるという。たとえば、中国ではすみっコぐらし、韓国ではモンチッチ、アメリカでは遊戯王がメルカリで人気となっている。
メルカリの越境取引、流通総額は4年で約19倍に
報道関係者向け発表会では、メルカリ 執行役員 VP of Business Development Marketplace 兼 駿河屋 取締役の石川佑氏が、越境取引の現状やイベントの開催背景などを説明した。
メルカリは、2019年11月に越境取引事業を開始。26年6月期の越境事業の流通総額は過去最高の1,122億円に達し、過去4年間で約19倍に成長した。現在は約1.6秒に1回のペースで海外向けの取引が成立しており、取引件数の過半数をアニメやマンガ、ゲームなどのエンタメ・ホビー関連商品が占めるという。
石川氏は、越境取引の成長要因として、豊富な商品数、日本のリユース品の品質、個人が保有する商品やコレクションの流通の3点を挙げた。
メルカリの累計出品数は50億品を超えており、全国から集まる商品が海外の需要に対応している。また、日本で使用・保管されてきた状態の良いリユース品も海外から支持されており、国内では身近な日用品や衣類などが、海外では国内より早く購入されるケースもあるという。
同社では、海外向けサービスの拡充も進めており、25年9月には海外ユーザー向けの「メルカリ グローバルアプリ」を発表。現在は台湾、香港、アメリカで提供しており、8月には累計登録者数が100万人を突破した。
同アプリでは、10月21日より米国・台湾向けに「あんしん鑑定」サービスを段階的に提供開始した。今後は「オークション」機能の提供も予定しており、海外からの購入方法の拡充を進める。
石川氏は、従来の越境EC事業者との連携に加え、グローバルアプリによって、より幅広い海外の顧客層を取り込んでいく考えを示した。
日本の不要品が海外で宝物に
メルカリの越境取引では、国内の出品者が通常の取引と同様に商品を販売できる一方、手放した商品が海外でどのように使われているのかを知る機会は限られている。今回のイベントは、こうした普段は見えにくい海外の購入者の趣味や生活を、架空の部屋として可視化する試みとなる。
同社は、日本では身近な商品や文化が海外でも愛されているという驚きや、遠く離れた国にも同じ趣味を持つ人がいるという親近感を伝え、国内の不要品が海外の誰かにとっての宝物になるという価値循環を体感してもらうことを目指す。
石川氏は、越境取引は一部の人だけの専門的なものではなく、すでに身近なところで起きていると説明。「日本の誰かの出品が、世界の誰かの部屋を作る」と述べ、今回の展示を通じて、国境を越えた人と人とのつながりや価値循環を体感してほしいと呼びかけた。
























