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OpenAI、修正パッチを「マシン速度」適用 サイバー防衛「Daybreak」強化

OpenAIは22日(米国時間)、サイバー防衛のためのプログラム「Daybreak」の強化を発表した。新たなツールやパートナーシップのほか、GPT‑5.5‑Cyberの正式バージョンを提供開始する。

Daybreakは、OpenAIの最新フロンティアモデルなどを活用し、脆弱なソフトウェアへのパッチ適用を「マシン速度(machine speed)」で展開し、サイバー防衛に役立てる枠組み。すでに、主要なブラウザやネットワークインフラ、FreeBSDやLinuxカーネルなどの脆弱性を発見し、パッチを生成している。

このDaybreakを強化し、新たに「Codex Securityプラグイン」をアップデート。既存システムにおける脆弱性の発見とパッチ適用プロセスを高速化するほか、新たな脆弱性が本番環境に到達するのを未然に防ぐ。

また、サイバー防衛のための専用モデルである「GPT‑5.5‑Cyber」を初期プレビューからフルバージョンへ更新。信頼できるセキュリティ専門家への限定リリースだが、ベンチマークのCyberGymにおいて、GPT‑5.5の81.8%に対し85.6%となるなど、パフォーマンスを向上している。

セキュリティ製品やサービスプロバイダーを対象とした「Daybreak Cyber Partner Program」も開始。パートナー企業が、自社製品にGPT-5.5の防御機能を組み込めるようにする。AkamaiやCato Networks、CheckPoint、Cisco、IBM、アクセンチュア、EY、KPMGなどのパートナー企業が参加している。

また、「Patch the Planet」イニシアティブも開始。セキュリティ企業のTrail of Bitsらと共同で取り組むもので、オープンソースプロジェクトの維持管理者を資金・ツール両面で支援する。

専門のセキュリティ研究者が脆弱性の検証からパッチ提出までを担い、オープンソースソフトウェア(OSS)メンテナーの負担を軽減。すでにcURL、Go、Python、Sigstore、pyca/cryptographyなど、30以上のオープンソースプロジェクトが参加を表明しており、初回の5日間スプリントで数百件の問題が発見、数十件のパッチがマージされたという。

OpenAIでは、フロンティアAIの登場により、サイバーセキュリティの仕組みは根本から変わったと説明。従来は「脆弱性の発見」が重要であったが、AIにより発見は容易となり、現在のボトルネックは「脆弱性の修正」にあるとする。そのため、防御担当者には、攻撃者に先がけて問題を発見し、修正するためのツールが必要になる。

そのための一貫したソリューションを提供するのがDaybreakで、OpenAIのモデル、Trusted Access for Cyber、Codex Securityのワークフロー、エコシステムパートナーなどと協力して展開していく。