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アルテミスII、月面の高解像度写真公開 宇宙での皆既日食も

NASAのオリオン宇宙船がアルテミスIIミッションの一環として撮影した写真。日食中に太陽を背にして月を撮影している。画像の左手前にはオリオン座が見え、月の左端では地球が太陽光を反射しており、その部分は円盤の他の部分よりもわずかに明るくなっている。月の右下端のすぐ下に見える明るい点は土星。さらにその先、画像の右端にある明るい点が火星(Credit: NASA)

NASAは、アルテミスII計画で行なわれている試験飛行において、オリオン宇宙船が月面をフライバイした際に宇宙飛行士らが撮影した画像を多数公開した。

4月6日(米国時間)、7時間に渡って月面の裏側をフライバイした際に撮影されたもので、最接近時は月面から約6,400kmまで接近した。宇宙飛行士らは数千枚の写真を撮影し、その中から一部をNASAがWebページで公開している。既に試験飛行は半分以上の行程を終えており、地球への帰路についている段階で、写真は今後数日でさらに追加で公開される予定。

Credit: NASA

月面フライバイ中には、衝突クレーター、古代の溶岩流、月面の亀裂などを記録し、科学者達が月の地質学的進化を研究する資料を提供する。宇宙飛行士らは、地形全体の色や明るさ、質感の違いを観測し、地球の様子や太陽コロナの日食の様子も撮影。また、暗くなった月面に6つの流星体が衝突した閃光も報告している。

月に沈む地球(Credit: NASA)
月の昼と夜の境界線。ミッション6日目に月の裏側を周回していた際、月面観測期間開始から約3時間後に撮影された(Credit: NASA)
月が太陽を完全に隠し、太陽のコロナが暗い月の円盤の周りに輝くハローを形成している(Credit: NASA)
南極エイトケン盆地の東端にあるクレーターが密集した地形。南極エイトケン盆地は月面で最大かつ最古の盆地で、数十億年かけて形成された古代の地質学的歴史を垣間見ることができるという(Credit: NASA)
ヘルツシュプルング盆地の縁にあるバビロフ・クレーターのクローズアップ画像。この画像は、乗組員が焦点距離400mmの手持ちカメラで撮影したもの(Credit: NASA)
観測中の乗組員の様子。7時間に及ぶフライバイ中に交代で観測した。最接近時は月面から約6,400kmまで接近している(Credit: NASA)
宇宙飛行士のジェレミー・ハンセン氏がオリオン宇宙船の窓から撮影する様子。窓にはレンズを通すための穴が開いたカメラシュラウドが設置されている。これは船内からの光が窓ガラスに反射するのを防ぐ(Credit: NASA)
乗組員が観測期間開始直前の東部夏時間14時19分に撮影したこの月画像。中央にオリエンターレ盆地が写っており、その中央には数十億年前の噴火で月の地殻を突き破った古代の溶岩の黒い塊が見える。この直径600マイルの衝突クレーターは、月の近面と遠面の境界に沿って位置し、地球から部分的に見えることもある(Credit: NASA)