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JR東、新幹線×タクシー連携予約サービス開始

JR東日本高崎支社、電脳交通、ケー・シー・エスは、全国初となる「交通空白」解消型MaaSの実証実験として、新幹線予約とタクシー配車予約を連携させるサービスを開始する。タクシー乗車地はJR高崎駅(群馬県)。実施期間は12月22日から26年3月19日。

えきねっとで予約した新幹線の到着時刻に合わせて、タクシーを事前に予約できるサービス。利用者の駅到着後の待ち時間解消、タクシー事業者の待機時間削減につなげ、地域交通の持続可能性向上を目指す。

利用の流れは、えきねっとで高崎駅到着の新幹線eチケットを予約すると、予約完了画面にタクシー予約ページ(GunMaaS)へのバナーが表示される。バナーをクリックし、乗車する新幹線の情報を入力すると、新幹線の到着時刻に合わせてタクシーを予約できる。利用にはえきねっと、GunMaaSの会員登録が必要。GunMaaSの提供は群馬県新モビリティサービス推進協議会。

乗車日当日は、新幹線eチケットを紐づけたSuicaを改札機にタッチして新幹線に乗車。改札通過情報がタクシー事業者に通知され、高崎駅降車時には利用者のスマートフォンに専用乗り場案内の通知が届く。タクシー乗車場所は、高崎駅東口駅前広場高速バスターミナル(6番)の専用乗り場。

実証実験では、タクシーをSuicaで決済すると乗車料金が1,000円割引となるキャンペーンを実施。タクシー乗車料金が1,000円に満たない場合、全額が割引となる。

実証実験を行なう3社は、国土交通省が進める地域交通DX推進プロジェクト「COMmmmONS(コモンズ)」に参画しており、連携予約サービスはその一環としての取り組み。国土交通省では全国の「交通空白」解消などにより持続可能な地域交通を実現するため、連携・協働を軸としたプロジェクトとして、6月からコモンズを始動した。

JR東日本らは、既存の交通資源を最大限に活用する先導的な実証実験を実施し、鉄道と地域交通が連携したシームレスな移動体験の提供と効率的な車両運行の実現を目指す。また、タクシー事業者の収益性の向上と持続的な地域交通の構築に向けた先進事例として、他地域への展開も視野に入れている。