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がっかりしたくない人に贈る「Amazonブラックフライデー 5つの誓い」

毎年この時期のお楽しみといえば、Amazonの恒例セール「ブラックフライデー」。年末に向けてお買い得品をゲットしようと手ぐすね引いて待ち構えている人も多いのではないでしょうか。

もっともこうしたセールでは、十分な知識もなしに正面からぶつかっていては、思ったように戦利品が得られず、あとから後悔することもしばしばです。今回は、こうしたブラックフライデーを迎えるにあたって念頭に置いておくべき5つのポイントを、ウルトラ5つの誓いならぬ「Amazonブラックフライデー 5つの誓い(2025年最新版)」として紹介します。

誓いその1:お目当ての品が先行セールで売り切れてしまってもキレない

このブラックフライデーにせよ、初夏に行なわれるプライムデーにせよ、Amazonのセールは、期間前に「先行セール」なる期間が設けられており、そこでは多くの製品が、本セール期間と同等の割引価格で販売されます。

今回のAmazonブラックフライデーは、11月24日から12月1日まで。さらに、21日から23日までが「先行セール」となっているため実質11日間のセールになります。ですが、19日からは「サプライズプレセール」なる、特殊な事前セールも行なわれました。

特価品によっては、この先行セールできれいさっぱり売り切れてしまい、本セール期間中はずっと在庫が切れたままというケースもあるほどです。先行セール期間中だからまだまだ余裕と高をくくっていたら、本セールで在庫が焼け野原、そのまま終了してしまうこともしばしば。どうしても欲しい製品は、必ず先行セールなどの事前セールの段階でチェックしておきましょう。

今回のブラックフライデーでは「サプライズプレセール」なる特殊な事前セールもスタンバイ。先行セールとはまた別のセールとされるこの企画、名前の通りいきなり始まるとあって気が抜けません

誓いその2:先行セールでは動きがなく本セールで急遽安くなってもキレない

その一方で、先行セールでは値引きされず、本セールでのみ値引き対象となる製品も少なくありません。以前から狙っていた製品が先行セールで割引にならなかったのを見て、あきらめて通常価格で購入したところ、本セールでは大幅に値引きされていて涙目……というケースもあるほどです。

そのため、先行セールの開始時点でチェックするのはもちろんですが、そこで値引きされていなくても妥協せず、本セールの開始時点でもういちどチェックするのが、ベターな方法と言えるでしょう。ダブルチャンスくらいに考えていたほうが、本セールで値引きされていた時の感激もひとしおとなるのではないでしょうか。

誓いその3:新製品がセール対象になっていなくてもキレない

スマートスピーカーの「Echo」やセキュリティカメラの「Ring」など、Amazonおよび傘下ブランドのデバイスは、セール期間中の露出度も多く目に止まりがちです。もっとも近年は、新製品がセールに登場する機会はグッと減り、大幅値引きの対象となるのは型落ちの旧モデルであることがほとんど。新製品だと思って注文したら旧モデルで、お目当ての機能は非搭載だったという悲劇には、くれぐれも注意したいところです。

今回のブラックフライデーの目玉商品のひとつ「Echo Show 5」。6,980円と激安ですが、これは2023年発売のやや古めのモデル。ベースの価格が大幅に上がった今年発売の「Echo Show 8」と価格を比べると、必要以上に安く見えてしまいがちなので差し引いて考えたいところです

また、ここ1~2年で発売されたAmazonデバイスの新製品は、旧モデルに比べて大きく値上がりしているケースが多く、値引きされた旧モデルは、相対的にとてつもなく安価に見えがちです。セール対象の旧モデルと現行製品とでは、標準価格が設定された時期がそもそも違っており、ベースの時点でかなりの価格差があることは、頭に入れておいたほうがよさそうです。

なお、今回のブラックフライデーでは10月に発売開始したばかりの「Fire TV Stick 4K Select」が半額の3,980円、夏に発売したカラーの「Kindle Colorsoft」が1万円OFFなど、新製品でセールに入っているものも見受けられます。一方、Echo StudioやRingの最新製品はセールになっていないようです。購入前にしっかり調べておきましょう。。

誓いその4:海外でセール対象なのに日本では対象外でもキレない

ブラックフライデーはもともと海外発祥ということもあり、海外での盛り上がりは日本の比ではありません。その中でも米Amazonの盛り上がりは相当なもので、この時期にネットを巡回していると、米Amazon.comの特価品情報が漏れ聞こえてくることもしばしばです。それらの中には、発売されたばかりのAmazonブランドの新製品が含まれていて驚かされることもよくあります。

しかしこれら米Amazon.comの商材は日本のAmazon.jpとまったく連動しておらず、なしのつぶてという場合がほとんど。もちろん日本から越境で買うこともできず、とんだおあずけを食わされることになります。海外のセール情報は耳に入れないほうが賢明と言えるでしょう。これはAmazonブランドの新製品は一般的に、海外でいち早く投入されるケースが多いのも一因といえますが、これに関しては「うらやましい」の一言です。

今回のブラックフライデーで初めてセール対象となったカラーE Ink端末「Kindle Colorsoft」は、米Amazonでは一足先に去年からセール商材として投入され、人気を博しています

誓いその5:Amazon以外でも安かったとあとで知ってキレない

かつては日本では馴染みが薄かったブラックフライデーですが、近年はこのAmazon以外にもさまざまなECサイトが関連セールを行っています。同時期に競合がほとんどない同社のもうひとつのビッグセール「プライムデー」に比べてライバルも多く、それゆえAmazonに限らず他のサイトも確実にチェックしたいところです。

中にはAmazonよりも早いタイミングでスタートするセールも多く、ECサイトによっては年1度の機会ゆえ高めの割引率を設定している場合もあります。高価な製品を狙っている場合は、情報収集を欠かさないようにしたいものです。

今年はコンビニまでもがブラックフライデーを大きく打ち出しています。ハロウィンが日本で定着するに至るまでの経緯とよく似ているように感じるのは筆者だけでしょうか