コンビニたちのブラックフライデー【Watch+】

Amazonブラックフライデーは11月24日から

Amazonブラックフライデーが11月24日からスタートします。21日からの先行セールを含めると、12月1日までの11日間と1カ月の1/3以上という長期間セールです。先日も「プライム感謝祭」セールを開催していたこともあり、セールが多いよな、などと思わなくもないですが、年末商戦も本格化といった様相です。

かつてはアマゾンがその代名詞的な存在だった「ブラックフライデー」ですが、最近は日本でもすっかり定着し、イオンやイトーヨーカドーなどの店舗や、Yahoo!ショッピングや楽天市場などのECでもすっかりおなじみのセールとなりました。

そんな中、今年目を引いたのは「コンビニ」の対応です。ECや大型店舗と違い、「日常使い」の小物や食品が多く、大規模なセールや値下げは難しいはず。そこで各社知恵を絞るわけですが、今回は“ネタ被り”も目立ち、各社の苦労がうかがえるものでした。

まずファミリーマートは、ブラックフライデーの「フライ」にかけて揚げ物のキャンペーンを展開。11月18日から12月1日まで、レジ横ケース内の揚げ物・惣菜の対象商品を2個買うと、通常108円のファミからを1個10円で購入できるクーポンがレシートに印字され、おトクに唐揚げなどを楽しめるという施策。引き換え対象商品は、「ファミから(醤油、塩)」と「ファミからむね(あごだし塩味)」です。

ファミから(醤油)(通常108円)

ローソンは、ブラックフライデーの「ブラック」にかけて、竹炭などを使って見た目を黒く仕上げたベーカリー、スイーツ、アイスなどを発売します。見た目黒い「ブラックメロンパン」(171円)と「とろ～りチーズのブラックパン」(192円)、「黒いバニラクッキーシュー」(248円)、「黒い焼きドーナツサンド」(270円)などを順次展開していきます。スイーツに強いローソンらしい展開です。

黒いバニラクッキーシュー(248円)

そして、セブン-イレブンですが、ブラックフライデーの「ブラック」と「フライ」に両対応し、「ブラックフード」と揚げ物のキャンペーンを展開。ブラックフードは、「黒いすき焼き春巻き」(150円)、「ザクチキ(漆黒のWペッパー)」(240円)、「ブラックメロンパン」(148円)などを順次発売します。

「ザクチキ(漆黒のWペッパー)」(240円)

さらに、11月27日～30日の4日間は対象の揚げ物商品が日替わりで半額になるセールを展開。11月27日に「牛肉コロッケ」(108円→54円)、28日・30日に「五目春巻」(120円→60円)などとなっています。

コンビニ各社が知恵を絞った結果、似たようなキャンペーンになっているのが興味深いのですが、案外日本のコンビニにはぴったりな、日常にフィットした「ブラックフライデー」になるのかもしれません。