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KDDI、中古車販売店の価格ボードをデジタル化 AIで市場価格算出も
2025年10月21日 11:47
KDDIは、中古車販売用の紙のプライスボードを置き換える業務効率化システム「KDDI AIデジタルプライスボード」を提供開始した。サービス開始時点で、千葉トヨタ自動車が同システムを導入する。
店頭の商品価格を一括管理する基幹システムと、電子ペーパーデバイスを連携するサービス。販売員がシステムに価格を入力すると、販売中の中古車内に設置したデバイスに掲示される販売価格が夜間に自動で更新される。
AIが最新の市場価格を算出する機能も備えており、市場価格と販売価格に大きな乖離がある場合にアラートを出すことも可能。デバイスはSIM内蔵型のため、24時間365日データ通信ができ、店舗全体でのWi-Fi工事などの初期費用が不要となる。耐熱性能は-15℃から+85℃で、夏季の車内温度上昇にも対応する。
これにより、中古車販売業界で発生していた、紙のプライスボードを都度張り替える業務が不要となり、頻繁な価格変動にもデスクにいながら柔軟に対応できるようになる。
同デバイスを試験導入した自動車販売店では、年間で1,920時間の作業時間削減が見込まれたという。また、年間で約19,200枚の紙プライスボードの廃棄を削減できると試算された。



