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Spotify、ついにロスレス配信 44.1kHz/24bitのFLAC

音楽配信のSpotifyは、ロスレス音質での配信を発表した。最大44.1kHz/24bitのFLAC形式でストリーミング配信となり、有料のPremiumプランの会員が利用できる。今後数週間にわたり、50以上の市場で段階的に展開。日本を含め、オーストラリア、オーストリア、チェコ、デンマーク、ドイツ、ニュージーランド、オランダ、ポルトガル、スウェーデン、米国、英国のPremiumユーザーが利用できるようになる。

利用可能になると、アプリ上で通知が届く。「ロスレスオーディオは、これまでSpotifyで多くのユーザーに待ち望まれていた機能のひとつ」としており、「新しいアルバムに出会うときも、お気に入りの名曲を聴き返すときも、ロスレスは史上最高の音質を実現する」とのこと。Spotifyは21年に、CD音質のロスレスオーディオ配信「Spotify HiFi」を発表し、同年後半に一部地域で提供開始と予告していたものの、これまでスタートしていなかった。

ロスレス配信の対象楽曲は、Spotifyで配信されているほぼすべての楽曲としている。配信クオリティは、Wi-Fi、モバイル通信、ダウンロードそれぞれに設定をカスタマイズ可能。音質は「低」「標準」「高」「最高音質」に加え、新たに「ロスレス」が選択できるようになる。データ使用量もわかりやすく表示するとのこと。

ロスレスはデバイスごとに手動で設定する必要がある。オンになると、再生中ビューや再生中バー、Spotify Connectマークの横にロスレスと表示される。

なお、「快適にお楽しみいただくには、Wi-Fi環境で、有線のヘッドフォンやスピーカー、またはSpotify Connectのような非Bluetooth接続での再生をおすすめする」という。Bluetoothは帯域幅の制約によりロスレス音質をそのまま伝送できず、圧縮が必要になるため。

モバイル、デスクトップ、タブレットに加え、ソニー、ボーズ、サムスン、ゼンハイザー、AmazonやGoogleのスマートスピーカーなど、多くのSpotify Connect対応デバイスで利用可能。Sonosへの対応も近日中に開始予定という。

ロスレス導入と、Jam、 daylist、リリースしたばかりのMixといった人気機能、さらにグローバルエディトリアルチームが手掛けるプレイリストとあわせ、「世界で最も利用されているオーディオストリーミングサービスは進化を続けている」とする。