ニュース
弁護士ドットコム、SNS炎上を未然防止する「AI炎上チェッカー」
2025年4月7日 15:25
弁護士ドットコムは、SNS投稿の炎上や誹謗中傷リスクを未然に防ぐAIツール「AI 炎上チェッカー」のクローズドベータテストを開始した。企業やインフルエンサーを対象に、UI/UXの最適化、機能強化を目的とした参加者の募集を開始している。
「AI 炎上チェッカー」は、投稿予定のSNS文章を生成AIが解析し、「攻撃性」「差別性」「誤解を招く表現」の3つの観点でリスクを評価する。リスクがあると判定された場合は、具体的なアドバイスが提示され、より適切な表現への修正が促される。チェック後の投稿は、各種SNSへ直接投稿することも可能。
さらに、同社が運営する無料法律相談サービス「みんなの法律相談」とも連携し、投稿が原因で法的トラブルに発展した際には、類似事例の閲覧や弁護士への相談も行なえる仕組みを整えている。
開発背景には、インターネット上での誹謗中傷問題の深刻化がある。2025年4月からは「情報流通プラットフォーム対処法」が施行され、SNS事業者に対し投稿内容への対応義務が強化された。一方で、投稿者自身にも言動への自覚と責任が求められる状況となっている。
弁護士ドットコムの調査機関「プロフェッショナル総研」の調査によると、誹謗中傷の経験者の約半数が「自らの投稿が誹謗中傷だと認識していなかった」と回答。無意識の加害リスクを減らすことが求められている。
クローズドベータテストの募集期間は4月7日~18日。対象はインフルエンサーや企業広報、法務部門、メディア運営者、広告代理店など。定員に達し次第終了となる。