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レクサス、新型「UX」 全モデル電動化

UX300h

レクサスは、新型「UX」の国内仕様を発表した。ハイブリッドの「UX300h」と、BEVの「UX300e」が用意され、価格は455万9,000円~705万円。発売はUX300hが24年1月上旬頃、UX300eが同1月下旬頃。

HEV、BEVのみのパワートレイン設定とし、HEVモデルでは、従来のUX250hのハイブリッドシステムのシステム出力を向上。UX300hへと車名を変更した。BEVモデルのUX300eでは、航続距離512kmの仕様に加え、急速充電時間を約25%短縮することで、使い勝手を向上。両モデルともに、最新の予防安全技術へのシステム進化やコクピットの機能性を向上している。

UX300e

両モデル共通で、ラジエーターサポートブレース追加やロアバックパネル下端のガゼット追加等により、ドライブフィールを高め、操縦安定性や上質な乗り心地を追求した。HEVモデルは、高出力モーターとリチウムイオンバッテリーを組み合わせた新開発のハイブリッドシステムにより、高出力かつ低燃費(26.3km/L)を実現している。

予防安全技術のLexus Safety System +もアップデート。プリクラッシュセーフティ(PCS)の検出対象と機能が拡大した。具体的には、ミリ波レーダーと単眼カメラを組みわせたセンサーにより高い認識性能と信頼性を担保することで、作動対象を拡大し、自動二輪車(昼)や自転車運転者(夜)も検出対象に拡大している。交差点衝突回避支援(出会い頭車両)機能も備え、従来のPCSの作動範囲に加えて、交差点で交差する車両・自動二輪車に対しても、衝突回避の支援を行なう。

ドライバーの意図に合わせた走りを実現するため、加速度センサーでドライバーの意図を読み取り、制動力と駆動力を制御。スポーツ志向の高い走行を継続している場合は、アクセルオフ時の減速アシスト増加やエンジンの待機回転数維持による再加速アシストをすることで、クルマとの一体感を感じられるコントロール性を提供する。

また、アクセルオフ時の減速度を高めることで、アクセルペダルで車速コントロール性をしやすくし、ブレーキ操作負荷を軽減。登降坂制御により路面勾配に応じて、加減速をアシストすることで、勾配路でのアクセルやブレーキ操作を軽減する。

コクピットには12.3型大型フル液晶メーターを新採用。ドライバーが運転に集中できるよう、運転支援情報をわかりやすく表示する。大型液晶を活かしたグラフィック表示も選択可能。

シフトポジションを電動で制御するエレクトロシフトマチックを採用。ショートストロークで小気味良く、確実ですばやいシフト操作を実現している。

車内にはアクセサリーコンセント(AC100V・1,500W/非常時給電システム付)を新設。停電などの非常時に、車内や車外で消費電力の合計が1,500W以下の電気製品を使用できる。また、外部給電アタッチメントを利用することで、窓を閉めたまま電源コードを出して給電が可能。車内への虫などの異物の侵入や、雨天時の水の侵入を低減できる。

BEVモデルには駆動用電池クーラーと駆動用電池ヒーターを搭載。クーラーを搭載することで走行と急速充電を繰り返して電池の温度が上限温度に達しないよう調節し、充電性能や寿命を確保する。外気温が低下した際にはヒーターを駆動することで充電性能の低下を防止する。ヒーターの搭載によって、従来型に比べ充電時間が25%短縮されている。

価格は、UX300hの2WD(FF)モデル「version C」が455万9,000円、AWDモデルの「version L」が565万7,000円。UX300eのFWD「version C」が650万円、同「version L」が705万円。