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NTTデータ、睡眠解析特化の「スリープテックホテル」

参考写真:ナインアワーズ人形町店

NTTデータは、2024年7月から同社保有のアレア品川1階に、睡眠解析に特化したカプセルホテルを開業する。ホテル事業を展開するナインアワーズと、スマートウオッチのFitbitとの協業により、スリープテック、フードテック、ウェルネスデータを融合させた健康増進の新事業に参入。2027年には、グローバルで1,000万人の睡眠データ(30,000床)を取得し、世界最大規模での睡眠データの蓄積・分析サービスを提供する。

脳波センサーなどのセンサーテクノロジーに加え、深部体温を推計する事で、体内リズムを可視化するNTT研究所が開発中のセンサーも試験的に活用。これらのデータをもとに、NTTデータが睡眠データの取得・蓄積・解析を行なう。

具体的には、本人同意のもと、赤外線カメラ、集音マイク、体動センサーによって睡眠データの取得・蓄積・解析を行なう。希望者には「Fitbit」を提供し、日常の睡眠モニタリングデータも取得する。

利用者は、自身の睡眠データ、深部体温を知ることができ、さらに睡眠解析レポートを通じて、個人の健康状態や体内リズムに合わせた最適な睡眠環境を把握できる。

また、これらデータから個人情報を削除した状態で、食品・飲料・消費財メーカーや、製薬・医療機器メーカーに対してビッグデータを提供。これまで睡眠解析データだけでは原因の究明が難しかった課題解決に活用可能で、新規事業、商品・サービス等、複数の検証のスピーディーな実施を可能とする。同様のコンセプトの睡眠解析ホテルは今後、全国に展開予定。

将来は、生活シーンでウェルネスチェックができる環境を整備し、医療データへの拡大により、オンライン診療を含む、未病から治療までの一貫した体験の提供を目指す。

NTTデータは今後、睡眠データ以外にもさまざまなパーソナルデータを活用したパーソナライズ・サービスを提供し、ヘルスケア関連事業において2030年までに、累計売り上げ300億円規模の事業を目指していく。

カプセルホテルが開業するアレア品川の所在地は東京都港区港南1丁目9番36号。定員70床。