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JRのインバウンド向け鉄道周遊パス、最大77%値上げ

JRグループは、インバウンド向け鉄道周遊パス「ジャパン・レール・パス」のサービス内容と価格を10月頃に改定する。従来利用できなかった路線で利用可能になるほか、価格は最大約77%の大幅値上げとなる。

ジャパン・レール・パスは、JRグループ6社が共同して提供する周遊パス。グリーン車用と普通車用の2種類があり、それぞれ7日、14日、21日間パスに分かれ、有効期間内なら一部の路線を除き自由に鉄道を乗り降りできる。購入には外国から短期滞在の入国資格により観光目的で日本を訪れる外国人旅行者であることなど、条件がある。

サービス改定は、現在はジャパン・レース・パスで乗車できない、東海道・山陽新幹線の「のぞみ」号と山陽・九州新幹線の「みずほ」号に関するもの。改定後は、ジャパン・レール・パスに加えて、乗車前に専用きっぷを購入することで「のぞみ」「みずほ」のみ乗車可能になる。価格等は後日発表予定。

ジャパン・レール・パスでは、これまでも新幹線延伸による周遊可能エリア拡大や、専用サイトでの指定席予約の導入、自動改札機の利用等、サービスの向上を行なってきたが、さらなる商品内容拡充のため、利用料金を改定。また、従来は、JR指定販売店・代理店と、専用サイト「JAPAN RAIL PASS Reservation」の両者の販売価格が異なっていたが、今後は価格を統一する。

具体的な値上げ幅は、普通車用の7日間パスの場合、従来はJR指定販売店等では29,650円、専用サイトでは33,610円だったが、改訂後は50,000円に統一され、最大約69%の値上がり。グリーン専用7日間パスの場合、従来は同39,600円、同44,810円だったが、70,000円に統一され、最大約77%の値上がりとなる。

その他、宿泊施設等がジャパン・レール・パス利用者向けに割引を行なうサービス等も展開予定。